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#12 二人だけのダイヤモンド

「何が王子様だ!お城の大半を時限爆弾で壊しておきながらよくそんなこと言えるよな?おまけにアリア女王様を殺すなんて言う奴に王子になる資格なんてない!女王様に逆らうのもいい加減にしろ!僕が初めて愛した女の子に傷つけるなんてこの僕が絶対に許さない! 」


 そして僕は、ベファリアが銃を撃つ前に先にアリアちゃんがバージョンアップしてくれた特殊なスマートフォンを右腕で投げつける!


(バンッ!! )


 すると見事に的中しベファリアのところで大爆発してベファリアは、その勢いで勢いよく飛んでいき身体全身から血が流れ始めてそのまま静かに眠りについた。


「よっしゃー! ベファリアをやっつけたぞ」


 僕が喜びをあげるとクレアは、驚いた顔をしながら言った。


「本当にやったんだ! すごすぎるよ」


 するとアリアちゃんが泣きながら僕に抱きついてくる。


「あたしのために、あたしのために本当にありがと! でもこれで雅人くん向こうの世界に帰れなくなっちゃったよ」


「それがどうした! 僕は、アリアちゃんの事が好きだ! 男は好きな女の子のためならなんだってするんだよ。それにこれでアリアちゃんの命が無事で幸せになれるならこれくらいぜんぜん痛くないよ」


「ちょっとしてもいいかな? 」


 僕は、なんの意味のかが分からなかったが、優しく頷くと僕の口にキスをしてくれた。


「あたしも大好きだよ! あたしが好きになったからには絶対に離さないから覚悟しておいてよねっ! でもその前に雅人くんの左腕が危ないから今から病院だ 」


 するとアリアちゃんは、クレアに指示をする。


「クレア! 救急車呼んで今すぐ搬送するんだ」


「アリア様、分かりました! 」


 そして僕は、救急車で病院に搬送され急いで治療を受ける。


 アリアちゃんは、その後の記者会見では、短くまとめてこう言った。


「今回の件で住民の皆様には、大変不安とご迷惑をお掛けしましたが、無事に事件は解決しました! なんといっても天道 雅人くんがあたしを助けてくれました。そして今すぐには、雅人くんも怪我をしてしまってるため少し時間はかかりますがこの度、近いうちに結婚させて頂きますので、これから雅人くんを町などで見掛けた時は、くれぐれも失礼のないようにしてくださいね。それでは、この辺りで失礼致します! 」


 それから翌日僕は、アリアちゃんに言った。


「アリアちゃん会見のニュース見たけど、結婚の話はまだ早いでしょ! 」


「何、言ってるんだよ! お互いの気持ちの確認も出来たことだし、あたしを助けてくれて本当に嬉しかったんだよ!特に『僕が初めて愛した女の子に傷つけるなんてこの僕が絶対に許さない! 』のあの台詞せりふを思い出すと胸がキュンキュンしちゃうんだよね。それともあたしと結婚するのは嫌なの? 」


「嫌じゃないよ!そうじゃなかったらあの台詞は出ないから。でもまだ結婚は、早いんじゃない! 今は彼女彼氏関係でいないかな」


「ダメだよ! お互い好きなんだから一緒に生活しよう」


「でもお城の建て直しに時間が、かかるんじゃないの」


「それなら大丈夫!今は普通の小さなアパートに妹のクレアもいれて三人で住んだら良いじゃない? 」


「でも女王様なんだから女王様にアパートなんて似合わないよ」


「大丈夫!だって建て直ったらまたみんなでお城で住んだらいいんだしあたしは、雅人くんと一緒ならどこでも良いの♪そう言えば、あげたいものがあるの? ちょっと手を出してくれる? 」


 僕は、言われたとおりに手を差し伸べる。


 すると綺麗なダイヤモンドを手の上に置いてくれた。


「これは、ダイヤモンドじゃないか! どうしたの? 」


「これは、あたししか持っていない特製のダイヤモンドワールドに1つしか我が国代々のダイヤモンドなんだけど、さっき病院に来る前に同じもの用意してって買った店まで行って頼んでみたの。

 それじゃあと1つだけあったって言ってくれたから買ってきたのよ。

 でも最後にその店員さんは、言ってたわ。

『本当にこれでこのダイヤモンドは、ありませんのでお許しください』って言ってたから正しくは、ダイヤモンドワールドに2つだけの我が国代々の特製ダイヤモンドなんだ。だから雅人くんにあげる! 」


「そんな高価なもの、良いよ! 僕には似合わないよ」


「あたしからのプレゼントを突き返す気なのか? 」


「いえ、そう言う訳じゃないよ!すごく嬉しいよ」


「それなら受け取ってよねっ! 」


「アリアちゃんありがとう!大切にするね」


「それじゃ誰も来ていないみたいだし昼間だけど、あたしもベットに入っていい? 」


 僕は、恥ずかしそうにしながら言った。


「それはダメだよ。ここは病院なんだから」


「あたしは女王様だよ!別に一緒に愛し合ってるところを見られても誰も何も言ってこないよ」


「アリアちゃん、そう言う問題じゃないから」


 するとアリアちゃんは、僕の病院ベットに遠慮なく上に軽く乗っかってくるのである。


 ちょっと強引な部分もあったりするし、これから何が起こるか分からないけど、僕は、可愛くて大好きなアリア女王様をこれからもずっと守り続けたいと思っている。


「アリアちゃん! 愛してるよ! 」

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