#1 異世界へようこそ
僕は、現実世界が嫌になっていた。
仕事を探してもみつからない上にネットの世界でも行き詰まってしまい人とのコミュニケーションも上手く取れず現実逃避したい自分がものすごくいる。
「仕事を探しても全部断られるし、家族とも上手くいかなくなってきて最終的には仮面を被らないとやっていけなくなった上にネット世界でも仮面を被ってる上に上手く接していけないし、僕が楽に生きられる世界はないのかな?
もう嫌だ! おまけに今年で20歳になってるから余計に精神的に疲れるし、いっその事、異世界に行けたら良いのに! 」
僕は、そう強く願った。
そしてその日の夜、僕は、いつも以上に深い眠りについていた。
すると黒いマントをした怪しい人が寝ている僕を抱えながら怪しいマシンに乗せられていく。
「それではダイヤモンドワールドにお一人様ご来場だね。うふふ! 」
そう言いながら怪しいマシンは、空の近くまで上がっていきながらそのまま光と共に消えていった。
ここから僕の異世界生活の始まりとなる。
そして僕が目を覚まして回りを見渡す。
「あれ?ここは、どこだ? 雑草がいっぱい生えたところなんだけど! 少し歩いてみよう」
それからゆっくりと歩いていくと大きなお城が見えてきたので、とりあえず行ってみる前にスマートフォンを確認する。
「大きなお城だな! そう言えばスマートフォンだけはズボンのポケットの中にあるから見てみよう」
しかし電波は、圏外になっており電話ひとつ出来ない環境であることが分かった。
「ちょっと待てよ!電波が圏外ってここは、もしかして異世界? まさかそんなわけないよな。とりあえずお城に行って聞いてみよう」
そしてさっそくお城に行ってみるとそこには、すごく可愛い女王様が玉座に座っていた。
「うわぁ、めちゃめちゃ可愛いな。 いやいや、今は自分が何処にいるのか聞くのが先だな」
「あの、すみません」
「おお~、古山くん待ってたぞ! 」
「何故僕の名前を知ってるのですか?ここは何処ですか? 」
「簡単に言えばここは、異世界だ!詳しく言えばここは、ダイヤモンドワールドだ!
昨日、古山くんが寝てる間に係りの人が連れて来てくれたのだ」
「本当に異世界なのですか? ですが何故僕の名前を知ってるのですか? 」
「それも係りの人に事前に調べてもらったからだよ。私は、この国の女王をしているアリア・マージュだ」
すると警備員の人が言った。
「アリア様と呼ぶのがこの国の礼儀になっておりまして、この国では隣の国にある極国がお金はあるのだが、食に困っているため主に食べ物やケーキを作ってそれを売りに行くのが目的になっております」
「すみません!質問しても良いですか? 」
「はい、構いませんよ」
「簡単に言いますと戦わなければならないとかそう言う戦闘の世界ではないと言うことですか? 」
「そうなります。戦闘が無い代わりに隣のマスターワールドに食べ物やケーキを作って売りに行く事によって収入が入ってくるためそれでこの国では平和を保つが出来るのであります」
するとアリア様が僕に言った。
「ちなみに極国以外に覇国にも同じことをしているけどね」
「そうなのですか! 教えてくださってありがとうございます」
「いえいえ!あたし、古山くんを気に入った! 」
「アリア様、気に入ったと言うのは、どういう意味ですか? 」
「そのままの意味だね。ここまで真面目な奴は見たこと無い! 」
僕は、女王のアリア様に気に入られたみたいだがその理由について次回、明らかになる。