表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺世界の英雄たち (旧題:遺世界)  作者: kimagure
プロローグ:遺跡
7/34

海底の遺跡

 潜水艇に乗って海底を目指して潜っていった先にあったのは、海の底にある巨大な遺跡。

 一言で言い表すならそれは、


 (歯車の塊…か…)


 一つの島に匹敵するレベルの

 大量の歯車の塊だった。

 直径が10メートル以上のものもあれば、

 数センチ程度の物まで様々な歯車が折り重なっていた。

 円筒系の形をしており。

 海の底に深く刺さっているようだ。


 (まるで巨大な時計だな…)


 不規則に折り重なっているその歯車たちは、

 今はもう時を刻むのをやめて、静かに海の底に佇んでいた。


 「中に入ってみるか…」


 僕は潜水艇を操縦して、ゆっくりと遺跡の中に入っていった。


――


 遺跡の中に入るとそこは広い空間があった


 「機械仕掛けの街…」


 巨大な歯車やピストンなどの機械部品で構成された街並みが広がっていた。


 「すごいなこれは……」


 年月がかなり経っているのか、遺跡にはサンゴ礁も生えていたり魚もいたりする。

 遺跡の上部は開いているようで、そこから差し込む日光が、いっそう幻想的な空間を作っていた。

 おそらくここはかつて地上だったのか、飛行船の停留所と思われるものや、

 人々が行き交っていたであろう商店街のようなものまで沢山あった。


 「かなり発展していた文明だったんだな…」


 この街がなんのために作られたのかはわからないが、かなり大規模な街だったのだろう。


 「もっと深いところにも行ってみよう」


 そう思って更に深く潜っていくと、遺跡の底にたどり着いた。

 底は、巨大な扉になっているようで、

 4メートルほど隙間が空いていた。


 (この潜水艇のサイズなら…入れるか…?)


 試しに潜水艇で入ろうとしてみると、ギリギリ通れるかどうかのスペースしかなかった。


 「よしっ!行こう!」


 意を決して僕は遺跡の奥へと進んでいった。


 エアタンクから空気を抜いて、どんどん沈んでいく。

 沈むにつれて、段々と生物の数も少なくなっていった。日光も届かなくなっていき、辺りは段々と暗くなる。

 奥に進むにつれて水圧もかなり高くなっており危険域に突入しつつあった。


 「まだだ…まだいける!」


 潜水艇についたライトをオンにして、さらに深く、歯車の隙間を縫うように潜っていく。

 そしてついに、僕は最深部に到着した。

 そこには広い空間があり、中心部には巨大な柱が海底に刺さっていた。


 「なんだこの柱…青銅…?どうしてこんな所に…」


 近寄ってみて見ると、細かい歯車が大量にあり、 どうやら何かの装置のようだ。

 しかし、装置は既に壊れているらしく、 ただのガラクタになっていた。


 「まあ、何も無いよりマシかな……」


 そう思いながら、僕は柱について調べようとしたその時…


 (……っ!!緊急浮上!!!)


 なにかとてつもなく恐ろしい気配を感じた。

 柱からだ。


 ――コレに近づいてはいけない


 本能的にそう感じた。

 バラストをすべて投下して緊急浮上する。

 同時に、潜水艇の様々なところからミシミシという音がし始める。

 船体にも限界が来ているようだ。


 (危なかった…)


 みるみる遠くなってゆく海底を見ながら、

 僕は地上へと戻っていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ