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〜序章〜【異世界転移!】

俺の名前はコウガミ クロ。

ゲームオタクなところ以外は、普通の男子高校生だ。


教室の掃除用具入れに入って遊んでいたが、

扉を開けるとそこには異世界が広がっていた。


「ふっ、ついに俺にもこの展開が来たか、、、」


俺はRPGゲームが好きでこの手には慣れている。

大体の流れはわかっているため、これからの展開を思い自分でもにやけ顔になっているのがわかる。


「まさか掃除用具入れが異世界の入り口だったとは思いもしなかったが、まぁいい」


この手のものは大体ステータスとか、スキルが付与されていて見れるはず。手を前に出してみたり、頭で念じてみたりする。


「うーむ、出し方はまだわからないな〜。

とりあえず今いるところは定番の森の中かな?」


そういって異世界の旅にでる俺であった。

周りをみわたすと木々がたくさんあって、木漏れ日が心地いい天気だ。

そんな森の中を進んでいると、鳥たちが何かに群がっている、、、。


「なんだろう?白い何か??、、猫かな?」


近づいて鳥を追い払うと、そこには傷だらけの白い猫が横たわっていた。よくみると毛並みは綺麗で、野良猫には見えない様子だった。


「猫は好きだし、このままにしておけないよな」


そう言って俺は休めそうなとこが無いか周辺を探し回った。そして、一晩越せそうな感じの小さい洞窟を見つけた。その中で傷だらけの猫を必死に看病し眠りについたのであった。



ー次の日ー



俺は異様なくすぐったさで目が覚めた。

昨日助けた白い猫が俺の目の前に元気な姿でいる。


「ん、、、おぉ!元気になったんだな!」


不思議なことに傷が見当たらない。異世界だからか??

白い猫は体をすり寄せ、尻尾をふりふりしている。

俺はこの猫を「ミルキー」と呼ぶことにした。


ぐぐぐっーと、お腹がなった。そういえば何も食べていない。そもそもこの世界の食べ物って何があるんだ?街は人はいるのか、異世界だからといって必ずあるとは限らない、、、。そう思うと俺は恐怖を感じた。


「ニャーオ?」


そんな思いを知ってか、ミルキーは心配そうに俺に体をすり寄せている。そうか1人じゃないよな。暖かくてもふもふした体が安心感を与えてくれた。

すると、ミルキーがついて来いと言わんばかりに、俺の前へ出て首をこちらに向けている。


「なんだ、ついて来いって言ってるのか?」


俺はミルキーの後について、森の中を進んでいった。


ミルキーについて森を進んでいると、古代の神殿らしい石造りの建物に着いた。


「ここはなんだろう?だいぶ昔の建物みたいだけど」


ミルキーは気にせずに建物の中に入っていく。中に入るとそこには女神だろうか、女性の形をした石像が日光に照らされて神々しく立っている。ミルキーは

その石像の前に座り、その像の事をジーッとみている。


「ミルキーここに何かあるの??」


「ニャオ、ニャーオ!!!」


ミルキーが鳴いた瞬間に、光が広がり石像の前にパンが現れた。俺は一瞬の事で何がなんだかわからなかったが、ミルキーがこちらを見て鳴いている。


「た、食べていいのか??」


俺は久々の食事にありついた。お腹も満たされた所で、石像の近くに行き観察してみた。ずいぶん手入れされていないようで、所々に苔などが生えている。俺はパンをくれたお礼にその石像をできるだけキレイに掃除した。

キレイになった石像は眼鏡と本を持っている女神の様であった。


「少なくともこの異世界は本があり、信仰心があったって事か。人間がまだいるといいんだけどな」


すると、どこからか声が聞こえてきた。


「キレイにして頂き、ありがとうございます。見ず知らずの旅人よ。あなたの旅に神々の加護があらんことを」


ん?石像が話しているのか?ていうか話せるのか!?

俺はすかさずに、


「こ、こんにちは!女神様!コウガミ クロと申します!先程はパンを頂きありがとうございます!おかげさまでお腹が満たされました」


「いいのですよ、信仰が薄れゆく中、そこの彼女が信者として尽くしてくれていますから。そのお礼です。」


なるほど、動物でも信仰してる事ってあるんだな。異世界だからこそだと思うけど。女神って事は色々知っているはず、ずうずうしいがこの異世界で生き残るために情報を得なくては。


「女神様、俺は異世界から来たものです。この世界の事については何もしらず、ここで生きていくためにも女神様の知識をお借りできませんか?」


「いいでしょう。私も長い間ここに囚われていた身であり、最近の世界情勢はわかりませんが、知っている範囲でお伝えしましょう」

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