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ひとり

「人は独りでは生きていけない。」


学校の道徳の授業でも習うよな。


でもさ、俺みたいに独りに成らざるを得なかった奴はどうすればいいなんて教わらなかった。

そりゃそうだ。


協調性のない奴なんてこの社会にはお荷物でしかないんだから。


友達もいない家族にも縁を切られたお荷物は、感情なんてつまらないもんは捨てて社会の歯車として働くしかない。


「おい!まだ今日の会議の資料できてねえのかよ!ほんとに使えねえクソだなあ、おい!」


だから今日も上司に怒鳴られながら働いて、


「おいおいおい!なんだこのクソみたいな資料はよぉ!クソでもせめて仕事ぐらいこなしてくれよなぁww」


働いて働いて働いて働いて働いて働いて。


「クソはクソらしくさっさとおとなしく会社やめてくれよなぁ?www」


はたらいてはたらいてはたらいてはたらいてはたらいてはたらいてはたらいてはたらいて


「おいおーいwwまだ辞めてねえのかよお荷物くーんwww」


ハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタラテハタライテ。


「あーあ…まじでさっさと辞めてくんねえかなあ?見ててイライラすんだよなこいつ」


ハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタラテハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタライテハタラテハタライテ。



そして、壊れた。



「本日をもって退職をさせて頂きます。」


こうして俺は。


会社のお荷物としての役割も失くし。



誰にも興味を抱かれない本物の独りになったのだった。



はじめまして。

楽しんでいただけたら嬉しいです。

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