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第74話 受注クエスト:半壊住宅街復興作業②

(あと少し先に、親玉がいるはずなんだけど……)



 ――シャァー!!



「ひぃっ?!」


 目の前に現れたのは、胴だけでも直径1kmはありそうな、巨大な蛇。


 {ガデル!! そいつが親玉だ!! あとは頼んだぜ!!}


(と言われても、私、蛇苦手。でも、知らないよね)


 {が、頑張って……みます}


 震える声で私は、ルグアに作ってもらった短剣〈ナイト・スラッシュ〉を、右に装備。


 盾は使わない。ルグア曰く。盾は、守る時は便利だが、攻撃する時は、自身の動きを妨害してしまうらしい。


 ならば、スピードで勝負。私は、ルグアほど速くはないが、加速を使い、細かい動きで肉薄。


 縦・横・斜め、切り上げからの振り下ろし。回転をかけて、螺旋状に切れ込みを入れ、ダメージを与える。


 時々、絞蛇特有の、締め付け攻撃を掻い潜りながら、斬撃を続けるが、相手はビクともしない。


 プレイヤーはHPが表示されるが、モンスターはHPが表示されないため、どこまで削ったかがわからない。


 ルグアは、それが面白いらしく、最近は、設定でプレイヤーHPも非表示にするくらいだ。


 すると、


 {おーい、どうやら手こずってるみたいだが、今なら直接助太刀可能だ!!}


 ルグアからの、無言通信魔法による連絡がきた。


 {よろしくお願いします。あと少しで倒せそうなんですけど。お願いします!!}


 {わかった、今東京にいるが、5秒で向かう。ってか、もう着いた}


(はや!!)


 {からの〜}



 ――ジャッジメント・フロル・ラビリンス!!



 ルグアの技名発声で、辺り一面強風が吹き荒れる。建物は全て倒壊して、さら地に変わった。


 はずだったのだが、コンマ1秒。ルグアといえばの速さで、建物が復活する。


「終わったぜ!! なあ、ガデル。こういうことだろ?」


「は、はい」


 主人公に助けられるのは、これで2回目。でも、私も活躍はできた気がした。


 資材を集め補強を行い、劣化対策も施す。その後、点検をして次の場所へ。


 それに新しいネタも増え、執筆を再開するのが楽しみになった。


 ルグアの送迎で家に帰ると、私は自室へ直行。筆を取り書き進める。


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