↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/165

第63話 未確定の団長

「結成から1年経ちましたが、団長を決めていませんでしたよね?」


 セレスが、ボソリとそのようなことを呟く。思えば指示者はルグアが基本的に行っていたが、統一者は決めてなかった。


 勘では、やはり自分ルグアになると言っている。でも、その間に何かしらのハプニングが起こることも、このメンバーでは否定できない。


 なぜなら、約1名が…………。


「はいはーい!! ウチだんちょ〜やりたーい♡ どう? どう?」


 一人騒がしくはしゃいでいたからだ。藍は、やりたい放題で、みんなを困らせる。


「そうだな……。でも、めんどくさいことばっかだぞ? 私は、ギルマスやったことはないが、内容は覚えている」


「それじゃあ……、教えて〜!!」


「ちょ、くっつくな!! 気色悪い……。いくら元クラスメイトでも、やり過ぎだぁ〜あぁ〜。うぉっとっ!? あぶねぇ〜」


 寄ってたかって剥がれない藍に押され、危うく一緒に精錬かまどへ入るところだった。


 つい最近も、剣を作ったいたため、火の気が残り、時間が経った今でも2000度以上の熱がある。


 このゲームの鉱石は、6000度で、ようやく溶けるものが多く、規格外のルグアならまだ大丈夫だが、いくら異名持ちでも、常人の藍は全損しかねない。


 ルグアは、かまどに踏み入れた瞬間、藍を勢いよく突き飛ばし、反動で熱気漂う炉の中に倒れ込む。


 じわじわと伝わる高温の風。少しずつ減少するHPゲージ。

 それより前に、狭い空間の居心地の良さに、普通ではない感覚を覚える。


「モードレさん大丈夫ですか? 早く出た方がいいですよ?」


 ガロンが心配そうに私を見つめる。確かに、本来なら誰もがそう思うだろう。


 けれども、なぜだかこの安心感が、藍に対する自身の怒りを鎮める。だんだん、ここから出たく無くなった。


「その……。私は、ここで会議に参加してもいいか? なんかわかんねぇけど、落ち着く」


「…………アハハ、……了解です。では、本題に移るので、皆さん準備して欲しいです」


「「はい!!」」


 ガロンの合図で、一斉に部屋の角に移動する。ルグアは、炉の中から手だけを出すと、



 ――G級魔法、ラウンドテーブル、展開!!



 と、思考内で唱え、1つ繋ぎの円形の机を、広いリビングに出現させる。


 みんなはそれぞれの席に座り、ガロンが議題の用紙を配り始めた。


「モードレさんは、大丈夫ですよね。念のため渡しますが、燃やさなようにして欲しいです」


「ああ、わかってる。サンキュー」


 資料には、藍が知りたがっていた、ギルマスの役割等、様々な情報が記されていた。


 文書作成者はルグア、複製者はガロンの共作だ。一人3枚の用紙を確認し、意見を交換。


 藍には難しい内容だったようで、机に突っ伏していびきをかく。


 約1時間の会議は、ハプニングが少なく、ルグアは、団長兼司令官として活動。


 秘書にセレスとレーナが選ばれ、副司令官にルクスが就任。


 地方担当は、北海道がノアン、東北地方が藍、関東地方が努、中部地方がガロン、近畿地方がノンノ、中国地方が彰、四国地方にガイア、九州にルナ。


 各地方の現状維持に関わるメンバーとなっている。ルグアが常時情報提供を行い、地方担当が偵察。


 このような生活が幕を開けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。