表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/165

第2.5話 計算間違い ※修正済み

(ん? ちょっと待てよ……、1億でレベル1万超え?)


「ルグアさん、どうかしたんですか?」


 モヤモヤが晴れない私に、ルクスが問いかける。


「いや、なんでもない。算数とか数学苦手だからさ。ただ、0の数を間違えたかもしれないんだ」


「それ、俺が計算しますよ。ちなみに、どんな式ですか?」


 頼りになる少年は、どこから出てきたのだろうか、電卓を表示。


「10万×1万、暗算ができないから、それもあるんだろうな」


 学校でも、数学の時間は寝ている時が多かった。


 その度に先生に叱られ、周りから起こされ、廊下に立たされては、通る人からいじめられる。


 そんな毎日が嫌いではなかった。校長から、強制退学を伝えられるまでは……。


 今は、学生でもなんでもない、ただのニート。


 金もない仕事もない、一応、審査会社からの報酬は無くはないが、1人暮らし1ヶ月分の額だけだ。


 理由は、ほとんど光熱費や通信料に消えていくからである。


「ルグアさん、計算終わりましたよ」


 隣のルクスが、私の肩を叩く。


「答えは、何だったんだ?」


 そう言うと、少年は電卓をルグアの方に向けた。


「10万×1万=10億。10億です。これで安心ですね」


 10億、よく見ると0が9つもある。一、十、百、千、万、ここまでくると次が出てこない。


「あの、ルグアさん、話が変わるのですが、気晴らしに、ダンジョンに行きませんか?」


 いい考えだ。


「おう!!」


 後ろを見ると、グランもついてきて、3人は観覧車の方へひたすら歩いた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ