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第35話 エリア探索② 木材を集めに九州へ

「…………うぅぅ〜」


 簡単に寝ぼけた頭を覚醒させても、はっきりした変化は起こらない。


 まあ、同じようなゲームもやったことはなくはないため、現実停止なら2年間ぶっ続けで活動可能。


 その分、代償が大きくなるけど、回復時間に5分もあれば充分足りる。


 山梨、長野、岐阜、愛知。三重、奈良、和歌山。大阪、兵庫。


 四国上空を通り過ぎ、九州に到着。


 加速状態で片道30分。MAXで往復10分程だろう。WWM世界の九州は県境が見えないくらいの密林。


 どこを見ても木々で生い茂って、枝が動ける範囲を制限する。


 場所を選び地上に降りて、木の硬さを肌で感じた。VRとは思えない、皮のザラザラした部分。


 少し剥がれたすべすべの、時々引っかかるささくれ。幹の再現度の高さに不思議と思う懐かしさ。


 1日、1分、1秒でも早くリアルに戻り、ファミリーファームで遊びたい。


「んじゃ、取り掛かっていくか。寝みぃけど………ふぁ〜ぅ…………」


 あくびをしながら、運搬用の入れものを作り始めた。まずは、魔剣で木を26本。


 切った木材を地面に14本、周りに3本ずつ置き、無言詠唱で錬成魔法を唱える。


「これでよし!!」


 丸太1本を半分に切れば、500万個は入りそうな、元のサイズより50倍大きい運搬用空中船が完成。


 早く休みたい脳の訴えを踏まえ、剣に意識を集中。


 VWDLのような赤いライトエフェクトは出ないのに、振り抜くとビームスラッシュで複数切り倒す。


 だが、先に半分にするのを忘れてしまった。……という時に役立つのが魔法である。


 切断魔法。練習回数が少なくて無言詠唱は100万本を切れるか否か。


「………………。…………。Zzz………」


 うっかり寝てしまう、ルグアだった。


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