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第25話  村の少年

「はぁ〜、疲れた……………」


「ルグアさんは、一体何者なんですか?」


 光のダンジョン、黄金城でのバトルから2時間後。戦いを終え、とある場所の芝生で休んでいた。


 獲得した大量の物資を空輸した私は、努の活動拠点である村にお邪魔しているのだ。


 澄み切った空、生き生きとした植物、目の前は賑やかな声がする。


「努さん、お疲れ様です。あれ? 入村希望者ですか?」


 努と変わらない背丈の男子が、食材の入ったバスケットを両手で持ち、走ってくる。


「違うよ、彰。この方は僕の仕事を手伝ってくれたんだ。で、休憩のために案内した」


 彰という少年には、プレイヤーカーソルがない。NPC? けど、名前が漢字だ。


 ファンタジー系のゲームNPCのほとんどはカタカナか英語表記。


 漢字は、戦国系で多い――織田信長とか、豊臣秀吉とか――ので、気にしてしまう。


「ゲーム界で有名なルグアさんです」


 努が私の代わりに紹介してくれた。次に、彰の方を指し、


「ルグアさん、井出彰さんです。双子の別宇宙? ……から、召喚された人で、扱いはNPCと同じです」


 やっぱりそうか。消えたパズルピースがはまり解決する。


 その後、努と彰は村の隅々まで、説明してくれた。広い住宅街、たくさんの住民。


 産まれたばかりの赤子NPC。開拓途中の地下拠点。敷地の大きさに、1人で行けば迷子になりそうだ。


 私は、エンディングを見るまでの間、この村で生活することにした。


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