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第2-2話 一休み

「それで、お兄ちゃん。お兄ちゃんも参加するの?」



 いつの間にか、入れ替わっているのはさておき。オレとルクス、明理――まあ、オレと同じ身体だから数える必要はないんだが――の3人は、噴水広場のカフェテラスに来ていた。


 一度、ダンジョン攻略に行くか悩んだものの、ルクスが身体を休めたいとのことで、お茶をすることになった。



『あれ? あの人って、ルグアさんだよね? 今日で2回目だよ!! カナ!!』



 数日前に聞いた"ユイ"という女性の声。もちろん、走って駆け寄ってくる。彼女たちは、オレと明理をレイドバトルの会場へ案内してくれた人だ。



「あ、あの!! ルグアさん!! 一緒にダンジョン攻略行きませんか!!」


「問題ないが、どこでやるんだ?」



 どうやら、レベリング希望者のようだ。もちろん、明理は断ることなく会話を進める。



「じ、実は。ゲリライベントのボスモンスターが、暴走しているみたいで…………。運営の言うことを、聞かないみたいなんです!!」


「マジか!! ヤバいじゃないか!! わかった。協力してやるよ」


「「冷静になるのはやっ!!」」


「じゃ、案内してくれ!! おーい!! クリムいるか!!」



 クリムというのは、〈クリムゾン・ドラゴン〉のこと。レイドバトルで仲間になったテイムモンスターだ。


 クリムは、愛剣の〈クリムゾン・ブレード〉を咥えてやってくると、私の手元に置いた。


 真紅の剣は、〈WWM〉の時と変わらない輝きを、放っている。強化値は、〈WWM〉の時のを引き継いでいるので、重さは半端ない。


 そして、この剣は私とルグアしか使えない、ユニークウェポンだ。それを片手で持ち上げ、ストレージにしまうと、ユイとカナの2人を見る。



「案内しますね」



 ユイが先頭に立って歩き、次にカナが私の前を歩く。向かう場所は、まだマッピングしていないところで、雪原地帯になっていた。



「さて、例のモンスターは…………」


「ルグアさん、見当たらないですね」



 ユイが、辺りを見回すが一面銀世界。遮蔽物も少なく、見晴らしも良い。ここにモンスターがいるのは、勘が働いているのでわかる。


 要するに、敵の居場所は空か……。または、



「ここだな!!」



 私は、愛剣を地面に突き刺す。雪は膨らみ、顔を出したのは狼だった。雪の中に狼? 普通は、地上を走らせておけばいい狼を、なぜ雪の中に?


 というのは置いといて、犬科といえば、スキンシップだよな。私は無防備のまま狼に近づく。意外と大人しいじゃないか。


 と思いきや。食われてしまった。一飲みで…………。ま、この方が落ち着くし、少し休むことにした。

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