エピローグ 新たな冒険に向けてのオレと私
◇◇◇11ヶ月後 2026年10月◇◇◇
『明理さんはいらっしゃいますか?』
外から聞こえるライバルの声。私は、アパートの玄関に向かい、扉を開く。そこにいたのは、ヘッドギアとゲームディスクを抱えた、船岸楓の姿。
「久しぶり、楓さん。確か引っ越して来たんですよね?」
「はい。そこで、自分が作ったゲームで一緒に遊びませんか?」
「喜んで!!」
私は楓を部屋の中に案内して、ディスクをPCに挿入。2人分のゲーム機のUSB端子を、手際良く接続させる。
「それじゃあ、俺はお菓子でも持ってくるよ。仲良く楽しんで」
兄の陸が、お菓子を取りに部屋を出ていくと、
「「ゲームログイン!!」」
私と楓は同時にゲーム機を起動。ゲームの世界に移動した。
◇◇◇数分後◇◇◇
「明理、船岸さん。お茶を持って…………、いない!! 2人がいなくなった!!」
そう、陸が戻ってきた時には、PCごと消えていた。2人は一体どこへ行ったのか? それは、彼女達だけしか知らない。
◇◇◇ユーラス期アイン1月◇◇◇
私と楓は、戦場に降りたち、小さな街に来ていた。この物語は一旦ここで終わり。
これから始まるのは、現在に至るまでの物語…………。
『不完全転生者の記憶編』として、第1部完結となります。
この物語は、分岐があります。1つはだい2部『宵闇のゲーム編』(現在プロット作成中、公開日未定)。
もう1つは、4月12日から本格的にスタートする新作『連撃のカタストロフ 〜連打ゲーにハマった私が、世界を破滅に追い込んでしまったので、今からリセットを開始します〜』に続いています。




