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番外第4.5話 ルグアのマジックショー からの?

「んじゃ、早速始めるか…………」


 まさか、ガロン達に会うとは思ってなかった。私としてはどうでもいいことだが…………。



 ――Z+魔法 ジャッジメント・オーシャン・ラビリンス!! フロル・ラビリンス!!


 ――マジックガトリング絶!! 吹雪!! 同時展開!!


 ――ガトリング!! ラピットファイア!!



 魔法で発生させた、台風と津波。台風は津波の水を巻き上げ水しぶきを上げて雨になり、数多の氷結弾が水滴を凍らせる。


 そして、凍った水滴は雪になって降り注いだ。手間と強い負荷がかかる方法ではあるが、少しでも住民の笑顔を取り戻すには、こうする必要があった。


 住民達の反応はというと、盛り上がり具合は上々だ。努の街は雪が降らないので、きっと珍しいのだろう。


 たちまち、街全体が雪で覆われ、白一色の銀世界になった。住民は、不思議そうに雪を踏みしめ、ザクザク、ズクズクと音を立てて遊び出す。


 すると、突然遠くから雪玉が飛び始め、良く見ると、ガロン達が的を定めずに住民へ投げつけていた。


 住民は慌てて逃げ回るが、ただ1人意味を理解した男児NPCが、見よう見まねで雪玉を作り、投げ返す。


 それを見た他のNPCも、同じように雪を掻き集めて投げる。人数が人数で、広場の周辺だけ雪が無くなり、私は追加で降雪量を増やした。


 しかし、瞬く間に雪が減ってしまう。なんせ、全体の80%の953人が参加しているのだ。


 ここまで好評だとは思わなかった。最初の特異点のウェンドラに提案した、"魔法発動時負荷5000倍反映倍率100%"は、少し前に変更して、現在は、"負荷10000倍反映倍率250%、常時適用"にしてもらっている。


 なので、魔法を使うと解除するまで負荷がかかり続ける。通常の周波数を0.6Hz(ヘルツ)と仮定して計算すると、6000Hzの負荷になる。


 ありえないことだが、ウェンドラが生み出した〈レコード・ノート〉だからこそ、可能にしてしまう。


 それにも関わらず生きている私も、普通ならありえないことなので、全く気にしていない。


 と言うのも、負荷による脳への刺激で遊んでいるのだから。時々、「どういう遊びをしてるんだ!!」と、自問するが、全て「どうでもいいや」で放棄している。


 雪はどんどん積もり、気付けば住宅を覆いつくして1階が見えなくなっていた。


 雪合戦もデットヒートを繰り広げ、自然と半分に分かれた2つのチームは、どちらが勝ってもおかしくないほど、熱くなっている。


 私も、こうしてはいられないと、さらに量を増やして、熱狂に満ちた戦いを盛り上げた。






(第4.5.5話に続く)


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