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長く乾く

作者: 犬日目

それでも


太陽と月とが電線のうえで乾く


そうしながら狼のこえで


啼くのをわたくしは写生する


それでも


問題は朝日だけではない闇黒だけ


ではない白光だけでは暁月だけでは


脳裏のブッシュそれが厄介で


けむりの様でしかもなまこの様


いばらの様でしかもみいらの様


だから意味を剥ぎ取りドライ


フラワァもしくはヘイキュウブ


「こうして脳裏のけむりから意味


そのものを剥ぎ取り飾ると


毒気がぬけ無毒化される


のかもしれない


と思いそうして


おるのや


なまの言語


には毒性があ


るからね」


それでも


気がつけば太陽と月が同時にでて


顔を長く長く長く長く


わたくしの前にて乾かしている


狼のこえで啼く


それでも


わたくしは啼くのを写生する


それでも


それでも


「生まれたての描線による雷鳴と」


「ふところがたなを開闢せしめる」


それでも


「まるだしの眼球を振り上げると」


「それは拳さながら勇ましく光る」


それでも


それでも


了。

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