8話 ミリアの家族
冒険者登録が終わった俺はミリアに話しかける。
「冒険者登録登録終わったよ!それで、もう遅いしこの辺りで宿とかないかな?銀貨50枚しかないから、できるだけ安い場所て……」
「あるけど、狭いよ!」
「別に良いよ!案内頼めるかな?」
「うん!じゃあ、行こっか!」
俺はミリアに案内されて宿に着く。
「この宿見た目良いけど、高くないのか?」
「私が前に泊まった時は、銀貨15枚だったよ!この辺では一番安いと思うわよ!」
「そうか……分かった!今日はありがとな!」
「いやいや私、ミカエラが居なければ死んでたと思う………だから私がありがとう」
「お…おう!帰り道気をつけてな!」
「うん!またね!!」
宿に入った俺はカウンターに行く。
「あのー、1泊したいんですけど大丈夫ですか?」
「すいません!お客様、今日は満席で御座いまして……」
「え!マジ!!」
「はい……申し訳ありません………」
「分かりました……お邪魔しました……」
「さて、どうしようか……」
「あれ、ミカエラ?どうしたの??」
「それが、この宿満席で止まれなかった…」
「んー、どうしよう?この辺だと銀貨50枚で止まれる場所はないからな」
「じゃあ、ギルドに行こっかな……24時間営業って言ってたし……」
「あのミカエラ……ミカエラが良ければ家に来る?」
「俺は嬉しいが、ミリアは良いのか?」
「多分大丈夫だと思うよ!」
「ならまた案内してくれるか?」
「分かったよー着いて来て!」
1時間後ミリアの家にたどり着いた。
「ギルドから約1時間って結構遠いいな……」
「そうなの…でも、もう慣れたよ!」
「それもそうか、ミリアはBランクだもんな!」
「外に居たら寒いしそろそろ中に入ろう!」
「そうだな!」
って俺、急に上がっても大丈夫なのか?と思いつつミリアの家に上がる……
「お母さんただいまー」
「おかえ…………あ、あなたミリアが男を連れてきたは!!」
「そうか!そうか!もうそういう時期かー」
「ち、違うから!!」
「え?違うの?」
そういいながら、ミリアの母は俺を見る。
「はい!今日、宿に行ったら満席で止まれなかったので、お邪魔させて頂きました!」
「そうですか……残念」
「何が残念何ですか??えっと」
「自己紹介してなかったわね!私はミリアの母のレイ・アマギリです!そしてこの人がミリアの父、アレク・アマギリよ!」
「俺はミカエラです!よろしくお願いします!」
「ええ、よろしくね」
「ちょっとミカエラ……ちょっと来て!」
「分かった!」
するとミリアはミカエラの耳元で話す。
「ミカエラの事、話しても大丈夫?」
「別に良いぞ!」
「ありがとう!」
そしてミリアはアレクとレイの元に行く。
「お母さん、お父さん……ミカエラの事で話したいことあ、があるんだけど良い?」
「良いぞ!!よし、ミカエラ君リビングに行こうか!」
「分かりました」
こうして4人はリビングに向かう。
「さてミカエラ君、ミリアは付き合って居ないと言って居ましたが何処まで進んでいるの?」
「ちょ、お母さん!!ミカエラに変な事を聞かないで!!今日は私達の先祖とミカエラの事を話すから!」
「私達の先祖?どうしてミカエラ君も一緒なの??」
レイは不思議そうに聞く。
「お婆ちゃんとお母さんが前に200年前の先祖が召喚者って言ってたじゃない?」
「うん、教えたわね!」
「えっとミカエラは……転生者なのよ」
「えっ」
アレクとレイは同時に声をあげた。
「本当なのミカエラ君??」
「はい……そうです!」
「そしてミカエラは私達の200年前の先祖の息子なの!!」
「今、何て?」
アレクとレイは聞き間違えたと思いもう一度聞く。
「だから200年前の先祖がミカエラの父親なの!」
「何を言ってるんだミリア?そんな事あり得ない、そもそも200年前だぞ!」
んー、どう説明して良いのか分からない。
ミカエラはミリアの様子を見て話す。
「アレクさん、レイさん俺から説明しますね!」
「わ、分かった……」
「まず200年前、この世界に魔王が存在していましたよね?」
アレクとレイは同時に頷く。
「だが、この国には魔王に立ち射ち出来るものが居なく、200年前の王様の配下が召喚を行いました。そして、200年の時空を越え、日本にいた3人が200年前のこの国に召喚されました!その召喚された人が俺の父親、真さん、後もう1人だった訳です!」
「時空を越えたか……それは納得だが、私達の先祖は確か……シュウ・アマギリだったはず、ミカエラ君と名前は別ではないか!」
「それはですね!召喚者と転生者の違いです!」
「どう言うこと?」
「どう言うことだ?」
二人は同時に聞き返す。
「まず召喚者は、現在存在している人がそのままの状態で引き寄せられるんです!その為名前などは変えられないのです!そして転生者は1度死にます……その為、その人の体等が崩壊します!なので新しい体が必要になり、その新しい体に魂を入れて、その人が自由に名前などがつけられると言うわけです。なので前の名前をそのまま使う事も出来ますし、新しい名前を使用する事も出来ます!」
「そして俺が日本にいた頃の名前が、天霧 健です!」
「そういう事だったのか……てかミカエラ君とはどういう関係になるんだ?」
そう思うアレクだが……
「あなた、損なことはどうでも良いでしょ!!ミカエラ君は1度死んでるだよ!ミカエラ君辛かったよね!大変だったよね!」
レイは涙を流しながら俺を抱き締める。
レイはミカエラを心配していた。
「大丈夫ですよ!心配してくれてありがとうございます!」
こうしてミリアの家族とも仲良くなれたのだった
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