6話 ギルドマスター
ギルドの奥に進み部屋に入ると一人の男性がいた。
「ギルドマスター連れて参りました」
「アリシア君、僕はミカエラ君だけを連れて来いと行ったはずたが?」
ギルドマスターは少し不機嫌そうに言う。
「申し訳ありません!ですがミカエラさんからもお願いされたので……」
「本当に?ミカエラ君が言ったのか??」
「はい!僕からお願いしました」
本当はミリアから最初に言われたが面倒なことになりそうだから言わない事にした……
「なら仕方ないか………アリシア君…すまなかった」
「いえいえ、ギルドマスターは悪くはありません!!そもそもミカエラさん1人だけを連れて来いと言われたのに、私がミリアさんを同席させたのが原因なのですから、頭を上げてください………」
アリシアがそう言うと、ギルドマスターが顔を上げた。
「それじゃあ、本題に移ろう!だが、話を始める前にアリシア君は仕事に戻ってくれないか?僕は3人だけで話がしたい!」
「はいわかりました!失礼します……」
アリシアは話が気になるが仕事に戻る事にした……
「さて、本題に入るがミカエラ君、君のステータスを見せてくれないか?勿論拒否しても構わない……」
「言うなと言われてないから良いですけど、口外しないで下さい!!」
「約束しよう!」
そうして俺はステータスを見えるように出した。
「やはり君も異世界人だね!」
「もって事は他にもいるんですか!?」
「僕がそうだよ!違うな僕たちかな……」
「えっギルドマスターもそうなんですか?他には誰がいるんです?」
「今から話すよ!」
「僕たち3人は200年前に召喚されたんだよ!」
「えっ200年前にですか?それじゃあ何で此処に?生きてるはずがない!」
「確かにそうだね!でもね僕たちは魔王討伐して1つだけ願いを叶えて貰ったんだよ!1人は日本に生まれ変わる事、もう1人は時間魔法習得、そして僕はこの世界に転生、理解したかな?」
「はい!ですがもう1人の時間魔法習得した人の意味が良くわかりません…」
「僕も最初はそう思ったよ!けど、200年前に時間魔法習得したものが僕の前に現れた!さすがに僕は顔も名前も違ったから気づいて貰えなかった、けど前の名前を言ったら気づいてくれたよ!」
「すまんすまん!勝手に僕のことだけを語ってしまったね!」
「良いですよ!それでその時間魔法習得した人の名前とか教えてもらったりできます?」
「うーん………君なら教えても言いかな……」
「シュウ・アマギリだよ」
「えっ!?俺の父親!」
「その人私の先祖の人!」
二人同時に声をあげた。
「えっとミカエラ……今なんて?」
「だから、俺の父親だよ!それと、ミリアの先祖が俺の父親何てな……」
その会話を聞いてるギルドマスターは驚いたような顔をしていた。
「もしかして、ミカエラ君………君は天霧 健君かい?」
「なぜ日本にいた頃の名前を!?」
「先に自己紹介をしておこうか!僕はアレク、そして転生前はシン・ニイズマ」
「えっあの新妻 真さんですか!?」
「うん!そうだよ」
「まじかよ!日本では、俺の父親と真さん、他1人旅行中に事故で死んだことになってたから、会えて嬉しいよ!!って言っても顔も声も違うけど……」
「そうだね!僕も会えて嬉しいよ!!」
「そしてミリア君、君のギルド名じゃなく本名を教えてくれないか?」
「え………あ、はい!?」
ミリアは二人の会話を聞いてずっと驚いていた。そして急に話しかけられ、何て言われたか分からなかった。
「すいません!!2人の会話を聞いてビックリしてて何て言われたかわかりませんでした!」
「ミリア君のギルド名じゃなく本名を教えてくれないか?」
「はい!!私はミリア・アマギリです!」
「何で名前を聞いただけで先祖だとわかったの?」
「私の家に古い本が有りまして、そこにシュウ・アマギリと書いてありました!ですが中見は全然読めなくて、お婆ちゃんに聞いたら教えてくれました!そこでシュウ・アマギリさんが200年前くらいに召喚された異世界人だと知りました!」
「他には何か言ってなかったか?」
「はい、お婆ちゃんも詳しくは知らないみたいでした……」
「そうか……何か知りたければ、いつでも言ってくれ!って言っても分からない事もあるがな……」
「分かりました!時間がある時にまたお願いします!!」
「あーそれとね、健君さっきアリシア君にギルドカードの発行許可出しといたから残りの手続きして貰ってね!」
「うん!わかった!!」
「あと1つだけお願いだけど此処に居る時は大丈夫だけど皆が居るところでは、ギルドマスターって読んでね!僕もミカエラ君って呼ぶようにするから!!」
「それじゃあ、2人とも冒険頑張ってね」
「うん!!」
「はい!!」
こうして俺達はギルドマスターの部屋を後にした。
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