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プロローグ

 母さんは、俺が4歳の時に病気で死んだ。

元々患っていた病気が悪化してしまったと父さんから聞いた。

 それから父さんは、男手ひとつで俺と2歳年下の妹を養い育ててくれた。決して裕福ではなかったけど、幸せに生活できてたと思う。

 でも、不幸は突然やってくる。


「18時38分、死亡を確認させていただきました。御愁傷様です。」


 父さんが仕事中の事故で死んだ。突然のことだった。


 悲しいし悔しいし声をあげて泣いてしまいたい。

 でも、隣で歯を食いしばって涙を堪えてる妹を見てしまったら、兄として弱いところなんて見せられない。


 俺たちを産んでくれた母さん、そしてここまで俺たちを育ててくれた父さんには心から感謝してる。

そんな2人のために、ここからは俺が家族の頭として妹を養っていこう。


 死んだ人は戻ってこない。死んでしまった事実は変えられない。

 だからいつまでも悲しんでなんていられない。

無くなってしまったものを悔やむより、今ある大切なものを守っていこう。


 そう心に決めたのは、俺が高校2年に上がった日の夜だった。


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