テスト4
まだまだ1日が長く感じる夏空の下、生い茂った木の下で少年が歌っている。
「大きな木の何ちゃらで〜あなた〜となんちゃらで〜♪」
訳のわからない歌を陽気に歌いながら、授業をサボり木陰で体を横にしている。
時折携帯電話を片手に気にしながら、空を眺めているのだが、一向に動こうともせずにいる。
「まだかなまだかな〜♪」
「おっ!来たよ、やっと来たよ。」
片手に携帯を振りながら手を振る。一方の相手は急ごうともせずにマイペースで歩いてくる。
「ゴメン待ったよね?授業抜け出すのにね苦労したんだよ。」
「嫌がらせだろ、こんな暑い中待たせるなんて神経疑っちゃうよ。」
「本当ゴメンね。」
「まあいいや行こうぜ異世界。」
「うん。」
「それと今日は待ちに待った日だね!」
「ああ、なんか楽しみだな。」