目次 次へ 1/6 プロローグ 「……はぁっ……はぁっ……」 キミの首筋に手を当て、力を込める。 自分の手の平に込めた力の強さが、キミの肌の感触を通じて返ってくる。 汗ばんだキミの手が、僕の顔へと伸びてきて 「……ふっ、ぅ……」 キミが僕へ、笑みを向けた。 互いの吐息が触れ合いそうなほどに、近い距離。 「……」 キミは無言のままで僕をそっと抱きしめた。 されるがままの僕の胸元に顔を埋め、キミが小さく声をあげる。 ……温かい 僕はそんなキミを胸に抱いたまま、小さく呟いた。 「……うん、温かい」