第3話 洞窟
こんにちは
この話は、第2話の続きなので2話を読んでいない人は先に2話を読んでください
俺は、スライム。女神様によってスライムの姿で異世界転生した、可哀想なスライムである。
少し前に冒険者を倒してしまい、洞窟に逃げ込んだところだ。
洞窟は暗いと思っていたが、人間が置いているランプのおかげで明るかった。
俺はやることがなくて暇だったので、洞窟探検をすることにした。
だが、大きい蜘蛛に耳が3つ付いている謎の獣もいるしで、凄い苦労をするかと思いきや、冒険者と戦っている最中に考えた【突進】が凄く便利で、なんとか生き残ることができていた。
しかし、その突進のデメリットである(体力消耗)が激しく、水がすぐに必要だった。
だが、洞窟に水はなく、俺は困っていた。
今、女神様に『欲しいものをあげよう』と言われたら、「水」と即答するレベルで水を欲していた。
(スライムの身体は不便だなー)と思いながら洞窟を進んでいると、目の前から洞窟探索者っぽい人が数人出てきて、俺を見るなりすぐに戦闘態勢に入ってきた。
「は? 何なんだよ、こいつら」
俺は別に移動しているだけなのに、攻撃をしてこようとするなんて、無礼にも程がある。
そう思いながら、『私は無害ですよ〜』という感じで横を通り過ぎようとすると、襲いかかってきた。
(いつもの俺なら倒せるかもしれない)
だが、今は水分が足りなく、移動するのも精一杯だ。
早く逃げようとしたその時、探索者が腰に水筒を掛けているのが見えた。
(あれ……水、入ってそうじゃね?)
水のために、俺は命をかけてでも探索者数人と戦うことにした。
しかし、あまり体力は使いたくない。
そこで俺は、(スライムの身体の一部を発射できないかな)と思い、一部分に力と魔力を込めた。
すると、スライムの一部が発射できた。
だが、今の俺では命中率が低く、あまり効果はなかった。
そのせいで身体が少し小さくなってしまったが、探索者たちは少し怖気付いたようだった。
(今だ)
その隙に狙いをきちんと定め、肉弾を発射すると見事にヒットし、水筒が地面に落ちた。
だが探索者は、怖気付いていながらも勇敢に立ち向かおうとしてきた。
そのため、水筒だけを奪い、俺は逃げた。
探索者たちは追ってこなかった。
そして、俺はやっと水を飲むことができた。
すると、スライムの身体がみるみる元通りになり、元気が戻ってきた。
その後も少し洞窟を探索していると、遠くからでも見える光が目に入った。
向かってみると、そこには宝石がたくさんあった。
特に水晶が多く、サファイアやルビーに似た宝石もあり、俺は思わず目を輝かせた。
だが、バッグなどの収納するものがなかったため、場所だけを(しっかり)覚えて、その場を去ることにした。
さらに奥へ進むと、日光が洞窟の中に差し込んでいた。
水問題が解消されること、そして息苦しい洞窟から抜けられるという開放感で、俺の気分は一気に晴れた。
そして――
やっと洞窟の外に出た、そう思った瞬間。
(……?)
聞き覚えのある声が、どこからか聞こえてきた。
いかがだったでしょうか?
水不足で大変なのは人間だけではなく生物全体ということごわかりましたね。
次回はあの人が登場?




