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第2話 水晶、輝く

身体は動かず自分の姿を見てみればそこにはきれいなまんまるの水晶があった


(てか、声を出すこともできないんだけど!?)


このまま慌てていてもしょうがないと若干ため息をつきつつ私はもう一度自分のステータスを見返した


(おそらくこの喋ったり動いたりできないのはスキルの《無機物》のせいだよね)


=====================

【特性】《無機物》

動けない。喋れない。

だって無機物なんだもん

=====================


思った通り《無機物》のせいだった。てかこれ【スキル】じゃなくて【特性】なんだね、違いって何だろう

そんなことを考えながら今後についてどうやっていこうかと悩んでいると


《【特性】取得条件を満たしています。【特性】を取得しますか?》


突拍子もないアナウンスに少し驚きながらも取得する以外に現在出来ることはないので承諾した。【特性】とだけしか言わなかったのでどんなものが得られるかちょっとワクワクしている自分がいた


《【特性】《光反射》を習得しました。》


(おお!なんか名前的に使えそうなやつじゃない?)


=====================

【特性】《光反射》

光を反射させて自身を輝かせることが出来る

ボクこそがスターだ!

=====================


...これいる?




*****




チカッチカッチカッ ピカーピカーピカー チカッチカッチカッ

意味もないネタ【特性】を使って誰もいない砂漠のど真ん中でSOSを発信し続けてる私。

周りを見てもほんとに人の姿はなく(ああ本当に秘境にスポーンしたんだな~)と実感させられる

そのまま辺りの景色を見ているとあることに気づいた、さすがに静かすぎると

どんなに秘境だとしてもモンスターが一切スポーンしないフィールドなんてゲーム的にあり得ない。だとするとここには何が...

そこまで考えていると遠くのほうからでかい鳥が近づいてきた。それはどんどん近づいてきて鳥ではないことがわかった。大きな体に大きな翼、体の表面には黒色の鱗がびっしりときれいに並んでいる、そして頭には大きく立派な角が一対。正真正銘のドラゴンだ。


ギャアアァァァ!!


(うわわわっ!)


ドラゴンは地面すれすれを飛行したかと思うと私を器用に足で捕まえて再び天高く浮上した。


(なんで!なんでこんなことに!?)


私は足の隙間から落ちないことを祈りながらなんでこんなことになっているのかを必死で考えた。そして一つ明確な理由を思い出した。


『ドラゴンは光るものが好き』

これはよくあるファンタジー物の設定であるものだがこの世界のドラゴンも類に漏れず光るものに目がない。

そして私は今の今までずっと【特性】《光反射》で輝き続けていた...




*****




何分飛び続けていたかわからないがドラゴンの目的地に着いたようだ

目的地はこのドラゴンの巣、私のほかにも様々なきらきらしたお宝が山のように積まれていた

ドラゴンは私をその山に適当に投げると満足したように眠りについた

私はというと


(おお!宝の山だ!こんだけお宝があれば強いアイテムをあるんじゃないか?)


自分がその宝の山の一部になっていることを忘れとにかく近くにあるものを片っ端から調べていった

あ、ちなみにドラゴンを見たときはそれどころじゃなくて気づかなかったけどちょうどその時に【スキル】《鑑定》を入手していた。ちなドラゴンのステータスは何もわからんかった。ステータスに差があるとダメみたい。

そんなこんなでめぼしいアイテムをいくつか見つけた


=====================

【装備-アクセサリー】竜のブレスレット

【STR】【VIT】+200

=====================

【装備-アクセサリー】神龍の御守り

竜が進化するために必要な御守り

=====================

【装備-体】神の死装束

不意打ち成功時、確率で相手を即死させる

確率は【LUK】によって変動する

=====================

【装備-腕,アクセサリー】幸運の鈴

【LUK】+250

=====================


うん、今の時点で絶対に入手しちゃいけないレベルのアイテムがたくさんあった。この四つを回収(手がなくても回収できるの楽でいいね)すると


《ステータス画面に【装備】欄が新たに追加されました。》


と、新たに枠が増えたことが通知された。【装備】は 頭/体①/体②/腕/脚/アクセ①/アクセ② の計七つ装備できるようだった。なので今回ゲットした4つのうち3つはすでに装備した、見た目には特に反映されないようで全然普通に装備できたし見た目も変わらなかった、残り一つの神龍の御守りは今自分が持っていても仕方がないのでインベントリの中に入れておく。これでもし何か必要になったとしてもすぐに使うことが出来る。

そして今回、装備品のおかげで【STR】【VIT】ともに200を超え【LUK】も250を超えた。そして私のすぐそばには寝ている黒い鱗をしたバカでかいドラゴン。何が言いたいかというと...


(オラァ!ドラゴンに即死狙いで殴り込みじゃあ!...動くことが出来たら)


くそっ!こんなにも近くに特大の経験値(ドラゴン)がいるのに何もできないなんてっ!

あまりの悔しさに涙を流し(実際には水晶がただ佇んでいるだけ)宝の山の頂付近を見ると

なんと!ドラゴンが!そう、子供のドラゴンがいるではありませんか!!

もうビビッ!っと来ちゃったねこれ。まさしく天啓ってやつ

私は【特性】の《光反射》を使い器用に点滅をする。そしてそれに気づいた子供ドラゴンが近寄って来て片足を私の上に置いた


(そう!そう!あとはその足でこの坂から私を押すだけ!頼む!)


私の必死の願いに応えてくれたようで水晶()を押して坂に転がっていく。そのまま大人のドラゴンの背中に勢いのままぶつかる。

次回は7/14です


【特性】《光反射》

光が強い場所(日中の砂漠)で輝きそうな体(水晶など)をしている種族にだけ収得できる


【称号】《ランダム》

種族・開始地点ともにランダムで始めた猛者に贈られる称号

キミのギャンブラー精神に乾杯ッ!

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