ファーストコンタクト【二日月版】
これは俺と君の物語________________
己の運命を知らぬ少年とまだ見ぬ仲間たちが繰り広げる
王道ファンタジー小説、開幕!!
これは俺と君の物語________________
君と会った事で俺は何者か何のために生まれてきたのか、そして自分の運命が何なのか知る事ができた。
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「あっ!おかっぱ野郎がいるぜ~!」
・・・・・・
「おーいおかっぱ~!相変わらず根暗だな!」
・・・・・・・・・
「少しはちっと喋れよ~!そんなだからお前は暗いだよ!」
・・・・・・煩い・・・
僕はおそらくお前たちとは違う・・・・・
あと僕の髪型はおかっぱじゃなくて坊っちゃんカットだよ!
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誰に向けたものじゃないが自分に言い聞かせる意味で自己紹介を
僕は少年である、名前はまだない。
・・・・・・・・嘘ではない本当だ
赤子の頃この村の近くに捨てられたと聞いたが、生憎この村は余所者を嫌う傾向があり拾われて子である僕でも村の人間から内心疎まれるので"初めからいないもの"扱いなので僕には名前がないのだ
・・・まあ・・・・余所者でも気にしない者もいるしこの坊っちゃんカットもその物好きな人がカットしてくれたものなのだが・・・実のところこの髪型好きじゃない、ぶっちゃけ言うとダサいから嫌い。
でもその人は少々ボケがはいっているから僕を実の子供と勘違いしたまま僕に接しているので結局のところ文句を言わずに(と言ってもそもそも僕は他人とは話もしないし口もきかないので)自然とこの髪型になってしまっているのだ
あの人も馬鹿だなぁ・・・元々皆に白い目向けているのに僕なんかにかまけたせいで更に軽蔑されているのに気づいていないから・・・というかあんたの子供はとっくの昔いないのに、まだその子が生きていると思い込んでいるのだもの仕方ないね
話を戻そう、僕はご覧の通り余所者だ。
ただの余所者じゃない、僕は普通の人とは違い"視える光景"が人とは全然違うのだ
____僕は"ヒト"の感情を"影"という形で視界に映るのだ______
・・・
・・・・・
・・・・・・・
えっ?中二臭いって?・・・僕だって信じられないからね?
物心ついた時から視界がこんな事になったから"普通のニンゲン"の視界が分からないだ。
・・・そんな感じで僕は"ニンゲン"じゃない・・・・かもしれない・・・・・(汗)
そういうことで悩み事を語れる、頼れる人がいない環境に僕は晒されるのだ
いつも僕の髪を切ってくれる人?さっき言ったがあの人はボケているから時間の無駄だよ・・・
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「いつまで無視しているのだよぉ!!てめえぇっ!!!」
「っ!」
___うわっ!びっくりした!!
ちょっとぉ!!耳きぃーんってなるやめてぇ!!!____
という気持ちをこらえて、村の子供・・・
多いし、名前覚えていないし、めんどくさいのでさっき僕の前で怒鳴った奴を"ガキ大将"とその他の奴らを"子分第一号"と"子分第二号"と名付けよ。
「お前今、ろくでもない事を考えただろう」
何故わかった、お前エスパーじゃないだろ。
「・・・なんだよ、その目は・・・・まぁいいや」
「?」
「おいお前!俺たちと一緒にあの森の奥の洞窟で度胸試しに行こうぜ!!」
*注意*
本作品は第一話の制作途中のモノです。
皆様の好感次第では第一話の完成版に繋がりますので
どうか皆様よろしくお願いします。