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淡々史記  作者: ンバ
第八十 楽毅列伝
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八、楽毅からの手紙、三

8.

先王命之曰:「我有積怨深怒於齊,不量輕弱,而欲以齊為事。」臣曰:「夫齊,霸國之餘業而最勝之遺事也。練於兵甲,習於戰攻。王若欲伐之,必與天下圖之。與天下圖之,莫若結於趙。且又淮北、宋地,楚魏之所欲也,趙若許而約四國攻之,齊可大破也。」先王以為然,具符節南使臣於趙。顧反命,起兵擊齊。以天之道,先王之靈,河北之地隨先王而舉之濟上。濟上之軍受命擊齊,大敗齊人。輕卒銳兵,長驅至國。齊王遁而走莒,僅以身免;珠玉財寶車甲珍器盡收入于燕。齊器設於寧臺,大呂陳於元英,故鼎反乎磿室,薊丘之植植於汶篁,自五伯已來,功未有及先王者也。先王以為慊於志,故裂地而封之,使得比小國諸侯。臣竊不自知,自以為奉命承教,可幸無罪,是以受命不辭。

(訳)

先王はこのように命じられました。


『我は、斉に対して

積もる怨みと、深い怒りを抱いている。

(燕の)軽弱すら量らずに

斉の打倒を欲しているほどだ』


臣は申しました。


『そもそも斉とは覇国の余業であり

最も戦勝していた頃の遺事であります。


兵や甲は練磨され、戦攻には習熟しており

王がもしこれを伐たんとすれば

絶対に天下(の諸侯と)ともに

これを図らねばなりませぬ。


趙と結ぶに越したことはなく、

かつまた淮北・宋地は

楚や魏の所望する所でありまして

趙がもし許諾して、四国がこれを

攻める事を約束したならば、

斉を大破できましょう』


先王は是とされ、符節を具えられて

臣を南方、趙へと遣わされました。

帰還したのちに命を受け

兵を挙げて斉を撃ちました。


天の道と先王の霊を以て

河北の地は先王に隨い

済水のほとりに大挙したのです。


済上の軍は斉攻撃の命を受け、

斉の者を大いに破りました。


軽装の士卒や精鋭の兵が

長駆して国都へと至ると

斉王は莒まで遁走してゆき

僅かに身を以て免れたのです。


珠玉・財宝・車・甲・珍器の

盡くを収めて燕へと入り、

斉の器物は寧台に設え

大呂は元英に陳列し

かつての鼎も磿室へと戻り、

汶篁(竹)は薊丘へと植えられ

五伯以来より功績において

先王に及ぶ者はございませんでした。


先王は御意志に慊《あきた》りた

(本目的を遂げた事に満足して)

ために土地を分割してこれへ封じ、

小国の諸侯と比肩できるように

してくださいました。


臣は実のところ自らを知らず、

自らは御命を奉じて御教示を承けており

幸いにも罪なきものと考え、

こうした事から命を受けながらも

辞退しなかったのです」


(註釈)

まだまだつづくよ。

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