専諸 二、公子光(闔閭)が王位を欲する訳
4.
光之父曰吳王諸樊。諸樊弟三人:次曰餘祭,次曰夷眛,次曰季子札。諸樊知季子札賢而不立太子,以次傳三弟,欲卒致國于季子札。諸樊既死,傳餘祭。餘祭死,傳夷眛。夷眛死,當傳季子札;季子札逃不肯立,吳人乃立夷眛之子僚為王。公子光曰:「使以兄弟次邪,季子當立;必以子乎,則光真適嗣,當立。」故嘗陰養謀臣以求立。
(訳)
光の父は呉王・諸樊といった。
諸樊には弟が三人おり、
長弟は余祭、次弟は夷眛(昧)、
三弟は季子札(季札)といった。
諸樊は、季子札の賢さを知って
太子を立てず、三人の弟に
順番に位を継がせ、最終的に
季子札に国を任せたいと考えていた。
諸樊が死ぬと余祭が後を継ぎ、
余祭が死ぬと夷眛が後を継ぎ、
夷眛が死んだ際には、当然として
季子札に王位が移ろうとしたが、
季子札が逃亡してしまったために
成立しなかった。
呉の者はそこで
夷眛の子の僚を王とした。
公子光は言っていた。
「兄弟に位を継がせるというのならば
当然季子札が立つべきであり、
(彼が逃げ出した今となっては)
※子に位を継がせるのが必然で、
則ち、光こそが真の嗣子として相応しく
(王に)擁立されるべきなのだ」
(※光は諸樊の子であり、
夷眛の子よりも、自分の方が
王に相応しいと主張している)
こうした理由から
密かに謀臣を養い、
(王として)立つ事を希求していた。
(註釈)
1 2 3
諸 余 夷 季
樊 祭 昧 札
| |
4
光 僚
諸樊から季札まで
呉王兄弟、順番で王位を
継承する予定だったけど
季札がばっくれてしまったので
諸樊の子の俺が「4」になる!!
と思っていたら、
なぜか夷昧の子の僚が王になってしまい
歯軋りをする光(闔閭)の図です。
僕が一番王位をうまく使えるんだ!!
(アムロ