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淡々史記  作者: ンバ
第六十五、孫子・呉起列伝
201/274

十、司馬遷の評

10.

太史公曰:世俗所稱師旅,皆道孫子十三篇,吳起兵法,世多有,故弗論,論其行事所施設者。語曰:「能行之者未必能言,能言之者未必能行。」孫子籌策龐涓明矣,然不能蚤救患於被刑。吳起說武侯以形勢不如德,然行之於楚,以刻暴少恩亡其軀。悲夫!

(訳)

太史公はいう、

世俗で師旅をとなえる所

(兵法の論者)

は皆、孫子の十三篇、

呉起の兵法について述べ、

世に多く出回っているので

論じる事はせず、

その行跡や施策について論じた。


古語にいわく、

「これを能く行う者は

いまた必ずしも能く言わず、

能く言う者はいまだ

必ずしも能く行わず」


孫子(孫臏)が龐涓ほうけんを謀った事は

明らかであるが、

刑を被るより以前に

憂患を取り除く事はできなかった。


呉起は、(魏の)武侯に

形勢は徳に如かずと説いたが、

楚に於いてこれを行うと

残酷にして乱暴、恩徳に欠け、

その事で軀は亡んでしまった。


悲しきかな。



(註釈)

孫臏と韓非は同門生の

裏切りでひどい目に遭ってんだよね…。

それすらも予測しろというのは

さすがに酷だと思う。



・呉起評価


戦闘 ★★★★★★★★★★ 10


戦略 ★★★★★★★★★ 9


内政 ★★★★★★★★ 8


人格 ★★★★ 4


戦闘はマジで強く、負けた事がない。

四方の敵を破って

楚を強国に押し上げる。

田穰苴が★9なので

彼以上と言われた呉起は★10で。


「呉子」は、呉起が著したものとは

限らないが、孫子に次いで

読まれていた兵法書らしい。


兵卒に優しいのはいいが、

出世のためなら嫁でも殺す。

誹謗した奴も殺しまくる。

自分より上の地位の奴には文句を垂れる。

名族に阿る事がなくどこかシステマチック。

結果行く先々で嫌われ、命を狙われてしまう。


人格以外はパーフェクトな呉起伝でした。


これにて列伝五を終わります。

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