心に響く、あの言葉。
りなと、喧嘩した。いや、絶交かな。
私から突き放したのに、何いってるんだろ。
涙が出てくる。
私がどれだけりなもなおき君も大事にしてたか。
なおき君と仲良くしているのを見たくないって、それは本当に思っていることだよ?
でも・・・でも・・・!
学校にいるのがつらくなって早退、か。
まあしょうがないよね。なおき君はさ、最初っから私のことを見てなかったんだからね。天地がひっくり返るなんて今更ないよ。両想いになりたいって気持ちは今も変わらないんだけどね・・・。
「きらり?」
上のほうから声が降ってくる。ここは、悠馬とりなと私しか知らない秘密の場所。なんで、ここに?
ってあああああ!悠馬・・・。
「泣いてんのか?らしくねえの。」
悠馬は私に言う。そして私のほうに向かってくる。
「だって。ずっと好きだったなおき君はりなのことが好きだった。りなも、応援してるって言ってくれたのになおき君と付き合うし、りなとけんかして絶交だし。もう、最悪。」
「そんじゃ、俺にする?」
悠馬がさりげなく私に告白する。
「そんなのないよ。」
私が答える。逃げるために、好きじゃない人と付き合うのはそれは失礼気周りないってわかってるから。相手の好意を無駄にしたくないし、それに私自身が許さない。
すると悠馬は私を見てにっこり笑う。私の頭をポンっとたたくと言った。
「んなんわかってるわ。お前と何年一緒にいたと思ってんの。きらりなら、そう答えるってわかってたよ。」
悠馬は、私のことを信じてくれてる。
そう確信した、言葉だった。前にも、そんなことを言われた。元気出せって勇気づけてくれるのはいつも悠馬。
「大丈夫、きらりならできるっていつも言ってるだろ?」
「なんだきらり。あいつのこと好きなのか?しょーがねー、きらりの応援、してやるよ。」
「きらりの名前は、きらりの心がどれだけ綺麗かわかる名前だな。きらりの心はいつも綺麗だ。」
「隠し事してるくらい俺にはわかる。お前のこといつも見てるからな。」
「俺のこと置いてこうとするなよ?きらりのそばには俺と、りながいるんだから。」
いつも私を勇気づけて、活気を出してくれたのはほかでもない悠馬なんだ。
悠馬は、自分のことよりも今まで私のことを気にしてくれた。りなと、私のことを。