私のことは、好きじゃなかった。
嘘。信じられない、よ。なんで・・・?
私はあんなに好きだったのに。なおきくんは、私のことじゃなくて、りなのことが好きだったんだ。
しししかも、両思いだったなんて!
あ~。ショック。もう悠馬も、りなもなんなのよ~~! ふたりともうらぎってばっかじゃん!
私はもう、どうすればいいの・・・?
あっ。そんな事を考えてる場合じゃない。りなたちがこっちにくる!にげなきゃ!
ー教室ー
「ねえきらり、ちょっといい?」
お願い
「うん、何?」
言わないで
「実は言わなきゃならないことがあるんだ。 えっと」
わかる、わかるけど。
「何がいいたいか、わかる」
認めたくないよ。
「えっ」
「なおきくんに、告白されたんでしょ。」
両思いなんてそんな事実・・・。
「きらり、なんでそのことしってるの・・・」
「知ってるよ!りなは私のことどう思ってたの?私の恋、応援してくれるんじゃなかったの?認めない、認めたくなんてないよ。りなとなおきくんが両思いだなんて。そんなの・・・。」
「分かったから!!もうやめて!!私はなおきくんのことがすきだった!それだけ!
これでいい?」
「な、なにそれ? 私のこと応援してたくせに!意味わかんない!私・・私、は。」
ああ、もうダメだ止まんない。私の目から涙がこぼれ落ちる。
「ごめんりな。私もうりなとは一緒にいられない。」
「きらり?どういうこと・・・?」