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5*面倒事は以外と身近に存在する

遅れて!申し訳ありません。

そして私達は謁見室に案内された。

なかには、この国の重鎮らしき人達がかなりいる。

私個人としては聖女一人に何故こんなにも人が集まっているのか不思議でしかたがない。

そしてなにより不思議なのは。

うん。上手く隠しているみたいだけれど、流石に全員は隠せなかったらしい。

殺気を感じるね。私何かしたか?


『あまり深く考えるのはやめといた方がいいわ。だいたい違法な聖女の召喚なんて元々聖女なのかそうでないのか微妙なもの以外の何者でもないんだから。』


えっ、そうなの?


『そうよ。だからそんなことよりここをどうやって切り抜けるかだけ社は考えとけばいいの。』


どうやって、か。


『まぁ、今は他のことでも考えて気をそらした方がいいかもね。変に対応しても怪しまれるだけだし』


他のこと。他のことねぇー。・・・・・えっ。


何あのいい男ーーーー!


『へっ?』


かっこいいマジで格好いい。触りたい。触りたい。マジでペロペロした『やめなさい。』


とまあ、そんな冗談はおいといて『冗談だったの!?』

本当に目の補充ですなー。

なんというか、なんというか、かぁわいい!

雰囲気もgoodです。

この子供っぽさと大人っぽさの両方を兼ね備えた顔が大好き!!!

どんな声をしてるんだろう。どんな性格かなぁー。

・・・・・・・・・・。


じぃーーじぃーーじぃーー。


「・・・・・・・・・・。」

「「「「「「・・・・・」」」」」」


『社。・・・・いくらなんでも見すぎよ。怖い。』


おおっとしまった。知らぬまにそんなに見てたか。


もぞもぞ、もぞもぞ。


・・・・・・・・・それよりリディア、なぜ私の頭の上にいる。


『・・・・・・・・・気にしない。』


にしても、王様渋いなー。モテるだろうなー、美女も美酒も好き放題だ。


「無事でなにより。」


声も渋くて痺れるー。わぁーい。


「私はこの国の王にして、42代国王ソルビス・メテオスというも」

「わっ私は、女神女学院高等部2年の天道宮 姫華と言いまして、えぇっと、私の国ではお嬢様学校で賢くないと入れない学校なんです。っと私の趣味は料理と読書で運動は少し苦手です。・・・17歳です。」


おー。話の最中にバッサリいきましたねー。緊張してたのかな?


『というか、この謁見じたい違和感があるわね』


そうそう。なんかくだけた感がね。


そう思っていたら、天道宮さんがこちらを振り向いて意味ありげな目線を寄越してきた。

時間にしては一瞬だったけれど確実に目があった。


ペコリ。チロッ。サッ。


なんだったのか。


『嫌な感じ。』


そう?結構グッと来る仕草だったけど。


『どこが!?』


ええ、私のとなりで背伸びして服の裾を手の半分まで伸ばしてぎゅって握っていっぱいに声を張り上げてるところとか?


『絶対に狙ってるー。』


ははは。モテない同志よ僻むな!


『一緒にしないで。』


「して、そちらのご婦人。名はなんと申す。」


「・・・・申し遅れて申し訳ありません。私、道端 社というものです。」


『簡潔ね。』


名しか聞かれてないし、というか自分と比べると、お見合いみたいだな。私も何か付け加えた方がよかったか?


『別にいらないと思うけど。』


にしても、料理と読書が趣味かー。本は、私もかなり読む方だと思うが、料理に関しては、最近は減塩料理や近所のじじババにもてなす腎臓病食や糖尿病食をメインに作ってたからなー。そんなものが料理だと言ったら、隣のお嬢ちゃんに鼻で笑われそうだし。

せっかく若くなったことだから、この際もっと色々作ってみるか。うん。


モゾモゾ。モゾモゾ。


ん?頭の上でモゾモゾしてどうした?


『苺ケーキ、・・・・甘いもの食べたい。』


リディアは、先輩の時と変わらず甘いものが好きなんだねー。

・・・・・・苺ケーキね苺ケーキ。甘味なんて、昔は滅多に食べれないし最近は作ったとしても近所の子供にあげてただけだけだからね。

一人暮らし始めたら一番に作って一緒に食べましょうね。


『やった。流石私の後輩。』キラッ。


・・・・・・・・・・。


「ゴホン、今回そなた達は違法な聖女の召喚によりこの世界に来てしまった。こちらとしても出来るだけ対処はしたいと思っている。色々聞きたいことがあるとは思うが、まずは、ゆっくりと体調を整えてほしい。」


にしてもかっこいい。背は小さいけど。

じぃーーじぃーーじぃーー。


「では、そなた達の案内を騎士団のアルフォードとカールにさせよう。アルフォードは道端 社殿にカールは姫華殿の案内をするように。」


「「はい。」」


声若いなー。名前どっちかなー。年下かな。男性にしては小さくてくにゅくにゅした『変態。』

チーン。


「今日はゆっくりと体を休めなさい・・・・。」


変態でもいいもん。あんなタイプの男にあったのはじめてだし。

じぃーーじぃーーじぃーー。


「・・・何か聞きたいことやしてほしいことはあるかね?」


国王がそう言うと私の隣にいた姫華さんがおもむろに声をあげた。


「あっあの、私、聖女として召喚されたんですよね。だったら聖女としてこの世界の方々に何かしたいんです。

でも私・・魔法とか召喚?とか何も知らなくて。あの、その。・・・・。」


おお、真面目だね。無料奉仕ってか。いや、こういう仕事がしてみたいって言っているのか?若いっていいねぇやりたいことが多く『言っておきますけどね、今は社も22歳なんだよ』。あー。ハイハイわかりました。すいません。


「そんなあせることはない。そなたが聖女として人を助けたいという気持ちはわかった。この国としてもとてもありがたい。」


「いえ。そんなこと。」


王様、当たり障りのないこというねぇ

その方がこっちとしても楽なんだけれど。あっこっち向いた。


「・・・・・・・・して、そちらの婦人は何かあるかね?」


何かあるかって、そりゃ決まってるけどさ。なんか、こういう場で口を開くのってあんまり得意じゃあないんだよね。


「僭越ながら、私には聖女として何かしらできるとは思いません。ですのでひっそりと、暮らせるようにしていただけませんか?」


「・・・・・・うむ。わかった。できる限りのことはしよう。他にはないか?」


おお、まだきいてくれるのか。なら頼みたいことは一つ。


「・・・・・お風呂を貸していただけませんか。」


ポクポクポク。チーン。


・・・・・・・・・・・・・・・


「「「「「・・・・・・・」」」」」


『・・・・・・・よく言ったわね。』


ですよねー。


「うっうむ。早急に準備させよう。服も用意させる。・・・・・・・・。」


おっ、王様立ち直った。


「ありがとうございます。」


・・・・・・・・・・・・・。


「「「「「・・・・・・・」」」」」


それからどうしたかって?まだ風呂に入れてないよ。


なぜかお風呂に入るのに、宜しければご一緒にいかがですかと、とびきりの美女に言われてフリーズしているところだよ。


どちらかっていうと、さっきのイケメンと一緒に入りた『やーしーろー。』

うん。でも綺麗な女性と入っても別に嬉しくもないし、


「いやいや。そんな恐れ多い。」


「いえいえ、女同士これから仲良くしたいんです。お願いできませんか?」


この異様に美しい女性はこの国の第一王女で名をエミリア・メテオスというらしい。


急に声をかけられたときは心臓がとび出すかと思ったれど。


第一王女。しかもとびきりの美女に頼まれたら、普段の私なら適当に褒めて終わるか、愛想笑いで終わって、結果的に断っていただろう。だがこの美女・・・・・・胸がとびきり小さい。実際にこの目でみて感触を『やめなさい。』


彼女は身長が160㎝位あり、髪色が美しいプラチナブロンドで髪の長さは腰の所まである。天道宮さんとは違いこちらは少しきつめの顔立ちである。

しかし、顔色が悪いな。何かあったのか?

話を聞くぐらいは問題はないか?



・・・・・・そして、うまくいけば今後私にお金を流してもらえるのではないのか。彼女に頼んであのイケメンの話を聞かせてもらえないだろうか?そして、白髪ばばあとしてここを出ていくとしても、やはりいい暮らしをしたい。そして、私より小さい胸を見て優越感に浸りたい。


『心って見えないほうが幸せね。』


あっ。


「でも私、鼠と一緒にお風呂に入るから変な病気とかかかったら大変ですよ。」


『ちょ、女神にむかって!』


「大丈夫です。」


ぎゅっ。


おお。お姫様が鼠同伴OKだと。凄いな。この美女。泣きそうだけど。・・・・・でもなー。

いやー貴方はよくても後ろのメイドが般若なんだよ。メイドが冥土におくるなんちゃって。


・・・・・。うるうる。うるうる。


うん。般若じゃなくて殺人鬼でした。


「わっ、わかりましたよー。」


・・・・どうしよこれ。どうしたらいいのー。


そして私が、行った事はというと。

シャンプー&リンスを召喚した。どうやったかって?それは・・・


~回想~


『・・・・シャンプーとリンスがない。』


シュン、、。


うん。ないね。この世界石鹸はあるみたいなんだけど、シャンプー&リンスはないようだ。どうしよ。シャンプーとリンスはほしいんだけど。あるのは使い物にならない鼠。


『ちょっ、ちょっと、女神つかまえといて何をいっているの?だいたい、何で石鹸があってシャンプーとリンスがないのよ。おかしい。おかしい。』


私の頭の上でプンスカしないでくれませんかね。だいたい石鹸自体は紀元前からあったんだし、石鹸で髪も洗えるよ。だいたいシャンプーとかリンスは石鹸と比べれば本当に最近出てきたって言えるぐらい


ちょぼちょぼ。ショボショボ。


やばい。鼠がしぼんでってる。


あー。とにかく、神様ならシャンプーとかリンス位だすことができるんじゃないんですか?


『そ、そう私は万物を司る神。一時期は最高神にだってなったことがあるのだもの。出せるわよそれぐらい。えいっ。』


するとどうでしょう。天井のある浴場から美しい金色の

チャリン。チャリン。チャリン。


「えっ、お金?一体どこから?」


うん。エミリア王女様それ正しい反応だよ。


・・・・・・・つかおい、くそ鼠。何で金出すんだよ。金で頭洗えってか、金もってもとの世界まで戻って買ってこいってか?貴方が私をここによんだんでしょうが。パシりか。少なくとも私の憧れた先輩とはかけ離れすぎてて幻滅してるよ。だいたい神様だからって少し・・・・・。


うりゅうりゅ。うりゅうりゅ。


・・・・・・。でもこれから先お金は必要だし。何よりも、女神様が私と一緒にいてくれるなんて私って、幸せだなぁー。


ちょぼちょぼ。


「ごめんよ。リディア。悪気があったわけじゃあないんだ。私も異世界に来てイライラしてたというか。」


「えっ?」


そう言って私が一枚一枚お金を拾い上げていき、すべてのお金を拾い上げた瞬間、お金が消えて代わりにでできたのがシャンプー、リンス、石鹸だった。


『・・・・・・・・・・』

「「・・・・・・・・・・」」



・・・・・これわかっててやったのか?


フルフル。フルフル。


なるほど。まあ詳しい事は後から考えればいいか。今は、頭を洗うことに専念しよ。




で、なにこれ、抜け毛シャンプー、リンス?・・・・・・22歳だぞこら。


シミシワに効果てきめん!美肌石鹸!

もういい。なにも聞くな。聞いてくれるな。それよりも。


『わーい。抜け毛シャンプーとリンスだー。もう、本当に最近毛がよく抜けるのよねー。』


「夢なのかしら。夢ね。そう夢よ。」


カオス。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ゴシゴシ。ゴシゴシ。むにゅむにゅ。むにゅむにゅ。カサカサ。カサカサ。バシャーバシャーバシャー。


ふうー。

『「スッキリしたー。」』


「・・・・・・・凄い。」


王女様使わなかったな。やっぱり怪しげなものは使わないよなー。それとも人のものだから遠慮したのか?


・・・・・・・・・・・。

そして今、私ピンチです。お風呂の中に私と美少女。


「社さんって、凄い肌すべすべですね。色も白ーい。」


「異世界の人は皆そうなんですよ。」


「社さんってせっかく綺麗な顔をしているのに何故隠すんですか?よく見えません。(ニコッ」


「嘘は、いけません。見てないですよね。実は私、とても醜いので。」


「そんなことないですよ。それにスタイルだってとてもいいですよ。」


「よく見てください。特に上半身。」


お互いの心が傷ついた瞬間だった。


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・』


不毛だなー。

『そうよねー。何故こんなことをするのかしらこの子。』


「不毛ですよね。」


ええ本当にって


『「えっ!?」』


「ごっ。ごめん、なさ、」

ぽとぽと。ぽとぽと。


・・・・・えぇー何か泣き始めたんだけど。演技か?女相手に通用すると思ってんのかな?


「こんなことっ、頼むべき、、では、ないことは、わかっているんです。」


『「・・・・・・・・・・」』


「う゛っっ、ズゥー、っ、っ。」


『何か、事情があるみたいね。』


こうやって、相手に同情させて何かをしてもらおうっていう魂胆かもしれないでしょ。

何でもかんでも首を突っ込んで、ダメです出来そうにありません。なんて、第一王女にむかってそうそう言えないでしょ。


『そっ、そうだけど。でも。』


でもも何も、助けてくださいって言われれば何でもかんでも助けるの?これだけの地位がある人が出来ないことなんて私でもそうそうに出来るとは思えないんだけれど。


「うっ、うえぇーん。ひぐ、ひぐ」


『「・・・・・・・・・・・」』


はぁー。何というか。一旦出ようか。見張りのメイドの視線が怖いし。


「姫様。私のわがままなのですが、一旦ここを出てから、話を聞かせてくだませんか?ここではお互いのぼせてしまいます。」


「っ、ひぐ、は、はぃ。」


あ゛ぁー。絶対にこれ厄介事だー。


次回もよろしくお願いします。

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