記憶の断片 前編
霊山。
霊脈が流れる関東の中心。
その山の麓で声が響く。
「悪夢!」
「はい!」
悪夢と呼ばれた陽山師が護符をいくつか投げつける。そこから出てきたのは茨。とげのついたツタがいくつも飛んでいく。それは今、目の前にいる災厄の足に絡みついた。この茨の護符は棘が災厄を刺激し、より多くの力を吸い取っていくという新しい捕縛の護符。
これを使いこなすのは北海道支部の長、黒木悪夢だった。特殊すぎるあまり悪夢にしか使えない護符であることが難点か。
支部の長は全員それぞれに合った特殊な護符をもらっている。悪夢の場合はこの茨の護符、『茨の悪夢』だった。
しかし、いるのは悪夢だけではない、ここには北海道支部の陽山師が全員揃っていた。
捕縛の護符を使い、相手を足止め、そして力を吸い取っていく。それでも相手の災厄は勢いを失わない。それもそのはず。相手にしているのはただの災厄などではないのだ。
全てを破壊し尽くす、大災厄。
白の禍津。
何千年か、何万年か、その周期は決まっていないが、大災厄と呼ばれる災厄が生まれることがある。その災厄は全ての災厄の怨念が集まってできたともいわれており、霊力の強くない一般人にもその存在が顕現した時は体が震えたという。
災厄相手には陽山師。
そのはずなのに病院には陽山師ではなく、一般の人間がたくさん運び込まれていた。皮肉のようだ。戦っている陽山師より、一般人が多いだなんて。
それもそのはず。一般人は直接大災厄にやられたわけではない。
霊印。
元々災厄の生み出す霊力は人間にとって毒だ。大災厄ともなるとその影響も甚大で、常に霊力を放ち、それが耐性のない人間を蝕む。
毒である大災厄の霊力は人間の霊力を乱し、高熱などの症状から死に至るとされる。
よって付けられた名前は瘴気。
瘴気をまき散らす大災厄はそれだけで害だった。
陽山師は霊力が強く、日々災厄と戦っていることもあり、耐性がある。それがこの地獄のような状況の原因だった。
「北海道支部陽山師、全員捕縛開始」
悪夢の一声でさらに後方の陽山師が縄をいくつも飛ばす。
白の禍津の見るものを魅了するような美しい体に次々と巻き付いていく。避ける気配はない。図体が大きいというのもあるが、そもそも躱す必要すらない、そう思っているかのようだ。
白の禍津はその狐のような顔を変えることなく、ただそこにいる。それだけで絶望。
通常ならば少しも動けなくなるはずの捕縛。それどころか、『茨の悪夢』によってかなりの霊力を吸われ、そのまま消滅してしまってもおかしくはない。
茨は霊力を吸い続けて徐々に成長していく、これが普通の捕縛の護符と違う点だ。吸い取り、成長し、さらに巻き付く。そう、霊力を吸い取れてはいる、吸い取れてはいるのに。
「ほんと規格外ですね、この災厄は」
吸い取っても吸い取っても減らない。
生成される霊力の量が多すぎる。これでは消滅までもっていくことは不可能だろう。こうして動きを止めることしか…。
そこまで考えた時のことだった。
『 』
大災厄が吠える。
声なき声。
まわりにいた陽山師もそれには圧されてしまう。これは音ではない、霊力による咆哮。訓練している陽山師ですら、体内の霊力が少し乱されてしまう。
すぐに陽山師たちは体内の霊力を調整する、捕縛が一時的に緩んでしまうが仕方ないだろう。
しかし、一番の問題はそこではない。
「これだけ捕縛されても咆哮はできるのですか…」
悪夢は呟いた。
まるで悪夢を見ているようだ、というのはなんとも皮肉な言い回しだが、それはもはや正しい。今までの常識なんて通用しない。本当に夢を見ているようだった。
「ならば弱らせればいいだけのこと!」
前線。
北海道支部の前に別の陽山師たちが現れる。
中部支部、支部長、黒木悪戦を中心とする中部支部のメンバーたちだ。他の陽山師たちと同じ黒い装束を着ているものの、鍛えられた体にはあまり合っていない。
どことなく忍者をイメージする装束ではあるが、それとは真逆の印象であった。悪戦だけではない、中部支部は体を中心に鍛えているのか、他のメンバーにもそのような印象を与える者たちがいた。
手に持っているのは様々な武器。
悪戦は身の丈ほどある大きな斧を。他のメンバーは剣や槍、斧や弓などの遠距離の武器も持っていた。全て霊力で出来た武器である。
捕縛の護符が縄を形作るように、同じ要領で武器を作る護符があった。
メリットは破壊力と自分の手で実際に持つことができるという点。動かしやすさはピカイチだ。デメリットはそれを作っている間、常に霊力が減っていくことと、もう1つ。直接攻撃になることだった。
「ぬうんッ!」
思いっきり斧を振りかぶり、大災厄にぶつける。
バチッという音と共に少し弾かれるものの、相手にもダメージが入ったようだった。血などは流れていないが、斧をぶつけたところが少し変色し、そこから血のように霊力が流れ出ている。動かなかった大災厄が少しだけ身じろぎした。
それと同時に、悪戦の体のあちこちから血が噴き出す。
大災厄の霊力は凄まじいものだ。
直接攻撃しようとすると人間の体に悪影響を与える。本来なら霊力を乱すだけなのだが、大災厄ほどになるとそれがダメージとなって体に現れるらしい。
同じように鍛えられた体をもつ者たちが次々と攻撃。ダメージは入るものの、悪戦と同じようにダメージが体にフィードバック。
「捕縛されていてもこれとはな」
悪戦はそう言いつつ、攻撃の手を緩めない。
ひたすらに攻撃し、そしてダメージを受ける。これには一見して意味がないように思える。少しダメージが入っているとはいえ、明らかに人間側の消耗が激しい。
それでもそれは無意味なことだと止める人間はいない。
よく見ると少しずつダメージが減っているような…。
「ふんッ!!」
そして災厄に与えていくダメージが増えていく。
黒木悪戦の専用護符、『悪戦苦闘』。
苦闘すればするほどに霊力が増加していき、くらうダメージを減らし、与えるダメージを増やすというものだった。恐ろしいのはこれが悪戦だけではなく、一定の範囲内の味方にも作用するという点だ。
今、直接攻撃部隊には悪戦苦闘の護符を持たせている。悪戦と同じように苦戦していた味方たちが同じように霊力を増していく。
よく見れば弓などを持っている遠距離部隊は普通の人や女性が多い。体鍛えられている部隊が悪戦苦闘部隊というわけか。
後方から弓を引き、そして悪戦たちがつけた傷をさらに射る。
そしてそこをさらに悪戦苦闘部隊が攻撃。あの大災厄に少しずつとはいえ、確実にダメージを与えていた。大災厄もさすがに顔を悪戦に向ける。
(しかし…)
攻撃しながら悪戦は思った。
なぜ、この大災厄は攻撃してこないのだろう、と。
過去にも大災厄は起きており、その記述だってある。ある程度事前に調べてはいたのだが、大災厄が現れるとその場が消滅すると書かれていた。
あたりをちらりを見る。
山の麓だけあって草木が生い茂っており、地面には土が見える。人工的なものが多い中、ここは完全に自然だけがあった。
そう、まだあたりが消えていない。具体的にどのような方法で消滅させるのかは知らないが、青い炎を纏っていることから判断するとその炎であたり一面を焼き、場所も人間も消滅させる、というのが方法だろうとあたりをつけていた。
そもそも過去の記述がこの大災厄のものなのか、別の大災厄のものなのかは判断に困るところではあるが、恐らく同じようにとてつもないパワーを持っているはずだった。
それなのに、一切反撃してこない。
それどころかこうして攻撃されて、いいようにされているだけだ。
(もしものための策もある。だから攻撃しろというわけではないが…何もないのはないで不気味だ)
それでもこちらが攻撃の手を緩めるわけにはいかない。
ひたすらに攻撃するのみ。
それが元々悪戦たちの戦術だった。
「そろそろいくかァ」
後ろの方で悪魔が笑った気がした。
悪戦の後方で待機しているのは九州支部。
いつものように軽薄な笑みを浮かべながらホルダーから護符を取り出したのは黒木悪質。九州支部の支部長である彼はその獰猛な性格の割に戦闘狂でもなく、そもそも戦いを避ける傾向にある。
その軽口は相手を唆し、そのサングラスや派手な色をした装飾品は相手の神経を逆なで、自分からではなく、相手から戦闘を引き出すためのものだった。
彼自身実際獰猛な性格ではあるのだろう、野心を持ち、誰よりも強くなりたいと願う、なんて陽山師としてとても基準的なものを人一倍持っている。
ただ、それは戦闘でなくでもいいと思っているのだ。
最初はなんと事務員として志望してきたこの男。悲しいことに悪業の母に「お前がその服やアクセサリーを全て脱いで全裸でやるというのなら認めてやる」と暗に断られたわけではあるが。
(戦闘は避ける、それが利口。だが…戦った方が滾るのもまた事実じゃねえか)
口元が裂けたように歪な笑みを浮かべ。
護符を使った。
「『悪質な契約』。急急如律令」
これが悪質にだけ認められた護符である。
発動した護符は縄となり、大災厄の一部に巻き付いていく。
同時に悪質は速度上昇など身体強化の護符を自分に重ね、一気に大災厄に近づいていく。まだ攻撃してこないとはいえ油断はできない。
悪戦も悪質に攻撃が当たらぬよう大災厄の動きをしっかりと見ていた。
縄が巻き付いた部分に向かって悪質は拳を思いっきり、ぶちこんだ。
普通であれば大災厄など生身で触れただけでかなりのダメージとなってしまう。しかし、それはこの縄で防いでいるのだ。力を抑えることで、生身でも触れられるように。
抑えているとはいえ生身で触れることができるのはこの護符の扱いになれている悪質ぐらいなものだが。
「やるよ、てめえにな」
悪質は大災厄の体内に打ち込んだ拳から少量の霊力を放出。これだけではただ大災厄に力を与えているだけだ。だが、悪質な契約は無償で何かを与える様なものではない。むしろ逆である。
「代わりにもらうぜ」
拳を思いっきり引き抜くとその手には光る何かが。それは大災厄の霊力そのものだった。
悪質な契約とは自分の霊力を相手に少し与えるとその何倍もの霊力を相手から抜き取ることができる。自分で霊力を生成できるとはいえ、その生成速度より多く、はやく奪ってしまえば大抵の災厄は消えてしまう。そういう直接的な攻撃の護符なのだが…。
(さすがに消えねーわな)
悪質は大災厄を見上げる。
奪ったときにわかった。この護符じゃこの大災厄を消滅させることはできない。奪うよりも生成する方がはやいのだ。さすが大災厄というわけか。
それでも悪質が笑みを絶やさないのは契約の効果はまだこれからだからだ。奪った霊力は悪質の中へ。そして悪質の体から奪った分の霊力を放出。
その霊力により、あたりの陽山師がさらに強化された。
疑似的な霊脈化。
それが悪質な契約の2つ目の効果。
奪った霊力は悪質の体でろ過され、人間も摂取できるように変化。その後放出し、あたりの陽山師に霊力を与えていくというものだ。
霊脈により霊力が供給されるとはいえ、やはり敵によっては消費される霊力の量の方が多くなり、いずれ体内の霊力は尽きてしまう。
それを防ぎ、大技を繰り出し続けられるのがこの護符の強みだった。
とはいえ、一時的なものであることと、さすがに霊脈の代わりになるほどではないこと、相手の霊力を常に奪い続けなければならないことなどたくさんの弱点がある。
もちろん災厄の霊力を直接取り込む悪質の方はなかなか無事では済まないが、それでもこの護符を愛用するぐらいには気に入っていた。
直接相手の災厄に自分が触れなければならないのも特にデメリットとは思っていない。こんな性格だからこそ使える護符といってもいいだろう。まさに専用の護符であった。
「ハッハア!受け取れェ!!!」
「…」
笑いながらひたすら霊力を奪い続け、それを陽山師に供給する悪質の様子を見て、少し離れたところから悪夢がドン引いていた。なんでこいつは直接大災厄に触れて平気なの、とか体内でろ過ってなんなのとか、なんでこんなに楽しそうなの、とか。これは毎回のことであり、毎回、何度見ても慣れないのだ。
「茨女。てめえもはやく受け取れ。お前のそれも霊力消費がでけえだろうが」
「…なんか…ばっちいので…」
「ばっちいわけあるか!俺ん中でろ過してんだっつの!」
「いや、まさにそれが」
「殺す」
「まるで気持ちの悪いサンタクロース…」と言いながら去る悪夢を見てわーわー!騒ぐ悪質。こんな時でもいつも通りなのは呆れるべきか、心強いと思うべきか。
その戦場からまた離れたところにいる東北支部の支部長、黒木悪運はどちらかというと呆れていた。
「いや、さすがにないでしょ…相手大災厄よ…」
金髪をツインテールに結んだ悪運は日本人とは思えなかった。
その低い身長と年齢にしてはあまりにも幼すぎる容姿はまさに日本の人といった感じではあるが。そんな小学生にしか見えない女の子が遠く肉眼では普通見えないだろう距離にいるその様子を見て呆れている。この遠くを見ることのできる目、天眼は護符による効果ではない。
生まれ持った才能だ。
生まれつき、霊力の流れが眼のあたりで活発だった悪運は視力がとてもよく、またカメラのようにズームなどができる特異な体質だった。
その目を活かすために配属されたのが、この東北支部。遠距離攻撃を専門とした部隊だった。
ある程度の高さがある山に登り、全員が大災厄に弓を構える。
さすがの大災厄もこの距離ではこちらのことには気づいていないだろう。それにしてもここから一般的な人間の肉眼でも見えるぐらいの大きさなのはやはり相手が桁違いの相手だということがわかってしまう。それでも落ち着いていた。
「弓を構えて。心は穏やかに。あれはただの的よ。揺らがず、ただ射ることだけを考えなさい」
矢の先にあるのは護符。
いくら弓矢とてこの距離で当てることは不可能に近い。それを可能にするのが悪運の技術と、専用の護符だった。
「『悪運』。急急如律令」
その名前を冠する護符。
一斉に放たれた矢は護符により、ブースト。威力と速度、飛距離を増して大災厄に次々と刺さっていく。微々たるものに見えるダメージではあるが、矢の先にあった捕縛の護符が発動。体内で縄が蠢き、内側から大災厄を縛っていく。
それでも大災厄は何も変わりがないかのようだ。
「いいえ、予想していたこと。これぐらいで揺るがない。あの矢もただの矢ではない。ダメージもそれなりに入っているはず」
静かに呟く。
しかし我慢できなくなったのかむきーっ!と叫び出した。
「なんで反撃しないのよ!大災厄!」
悪運の護符は今回、発動していない。
というのも相手の攻撃を前提として使われる護符だからだ。矢というものは災厄相手になかなか通用しにくい。銃弾などとは違い、放つものが大きいから叩き落されやすいのだ。
そこで生まれた悪運という護符は叩き落した時に矢が急所に刺さったり、弾かれた矢が他の矢に当たり、うまいこと軌道修正して全弾着弾したりとか、悪運が強い、という意味で使われているのではなく、運が悪い、という意味の悪運を体現した護符なのだ。
反撃されなければただ刺さるだけ。
目標は達成できているものの釈然としない。
「あいつらがみんな専用護符活躍させてるのに!ていうか!大災厄の前で喧嘩すんな!」
今まで我慢が爆発してまわりの陽山師がなだめるという結果に。
これでは喧嘩するのもこうして我慢できずに怒ってしまうのもどっちもどっちと言われても仕方ないだろう。悪性が見ればどちらも反省案件である。
ちなみに悪運はこの後、陽山師を引退することになる。その目、天眼を渡して。
そしてその様子もばっちり見られていた。
上空。
空高い位置にいるのは人間ではない、ヘリコプターだった。人間らしい乗り物に乗っているのは黒木悪化。眼鏡をかけてどことなく知的な男である。
四国支部支部長であり、今も下の、特に悪運の様子を見て何か考え込んでるようだった。
「あの…悪化さん…どうかしたのですか?」
同じようにヘリコプターに乗っていた部下が話しかける。
ちなみにこのヘリコプター、一機だけではなく、上空のいたるところにあった。これが四国支部に任された役目である。もちろんただ乗っているわけではない、ここから攻撃することも可能だ。
今のところ順調であるにも関わらず、なぜこんなに支部長は考え込んでいるのか。そんな疑問が部下の間に生まれていた。
「いえ、なんでも。いや、いやいや、強いて申し上げるのであれば…私は、悪運さんの様子が見たくてたまらなかったのです。そして思いつきました、いやいや、思いついたのではない…これは運命、昔から決まっていたのでしょう」
そこで一度悪化は区切った。
「そう、どうやら私は悪運さんのことが好きなようなのです…」
「は…?」
「いいえ、言わずともわかっています。そう、これは禁断の恋。我々は親戚…ある程度離れてはいるものの、小さいころから家族のように過ごしてきた私と悪運さんは恋愛というレベルでは0。そうおっしゃりたいのでしょう」
「いえ…この緊急事態に何を考えてるんだこいつ…と思っていました…」
「言わずともわかっています」
「いや、言ってるんですが!」
「そう、家族とはなかなか恋愛に結びつくのが難しい、そうおっしゃりたいのでしょう。しかし、それはむしろ私を燃えさせる要員でしかありません。そう、私の長所のおかげでね…今のでわかるでしょう、私の長所とはなんでしょうか」
「近親相姦で興奮する変態とか…ですかね…」
「言わずともわかっています…そう!困難を乗り越える力と諦めない心。それこそが私の長所!ならばこのぐらいの壁、むしろ盛り上がるための舞台に過ぎない!」
「そもそも悪化さん、悪運さんと話したことありましたっけ?」
「言わずともわかっています。まだこれからこれからなのです。これからゆっくり愛を育んでいく…それこそが私がこの先最も必要なもの…いや、いやいや…私が東北支部に配属されればその距離も一気に近づく…それしかない…」
「いや、あんたうちの支部長だろ!」
「言わずともわかっています。そうですね…こんな専用の護符などを渡されてしまったことが原因なのだとしたらこんなものはいらない…」
部下の目の前で専用の護符をびりびりと破いていく。
え…という声は誰から漏れたものか。
「何やってるんですか!!!!それあんたの専用の護符!陽山師の長様がせっかく作ってくれた護符ですよ!それを無駄に…」
「今の私にはあのババアの護符より愛がほしい!!!!!!」
「最悪だ!」
「さあ、待っていてください…弓の練習をしていますぐあなたの元に…」
「他のヘリコプターに連絡しろ!ちょっと支部長止めるぞ!」
四国支部はこの後、減給と共にしばらく大型の災厄を止める作戦に参加させられなかったという。
よろしくお願いします。