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第12話 作戦会議

「敵の目的が判明した」


 黒木の屋敷は壊滅した。

 黒木の屋敷は主に行う作戦、今後の方針を各地の黒木の陽山師が集まって話し合う場とされている。要するに会議の場所だ。基本は重役だけが参加するが、例外ももちろんある。

 黒木の屋敷は他にも資料保管庫や封印所などという用途もあるが、それを知っているものはさらに極わずかになるだろう。


 そんな黒木の屋敷が破壊されてから会議を行う場所は別の建物になっていた。黒木の屋敷と同じようにあたりには同じ背丈の木々、この季節には少し不自然な量の落ち葉、上を見ても空ばかりであえて迷いやすく作られている森の中にある1つの屋敷。

 予備の屋敷である。黒木の屋敷よりかは少し小さいものの会議を行うには十分すぎるほどだった。ただし、ここはそういう用途でしか使われない。資料保管庫などは黒木の屋敷にしかないのだ。


「敵の目的は…霊脈、霊山だ」


 そんな会議室に厳格な声が響く。

 声の主は黒木悪性。悪業の父であり、黒木をまとめる実力者。背丈はそこまで高くないまでも人を威圧するような雰囲気を纏っており、優しさよりは厳しさが際立つ。

 漆黒の髪の毛をオールバックにしており、袴のようなものを着ている。片腕がないという大災厄による怪我を負っているが、なに1つ不自由さを感じさせないぐらい馴染んでいた。年齢よりかは若く見えるはずなのだが、今は顔に疲れが浮かんでいる。


『霊脈…ねえ…』


 そこにまた別の声が響く。

 それは悪性のような生声ではなく、スピーカーから発された言葉だった。どこかその声には小ばかにしているような軽薄さがある。


『つーか、悪性さんよ。敵、だんなんてわかりにくいこと言うんじゃねえよ。もう分かってんだろ、黒木の屋敷を壊滅させたやつのことはよ。そもそも知ってる数が少ない黒木の屋敷の場所を把握できんのは黒木か、ここを訪れた者だけ。よく考えやがったよ。仲間割れを狙ったんだろうが、あいつは小さいころに黒木の屋敷に悪業と一緒に来ているからなあ』


 恐らくにやにやと笑いながら発しているであろう言葉に悪性は眉をひそめる。

 黒木の陽山師、九州支部支部長、黒木悪質。黒木の支部長だった。ちなみに悪性は関東支部の支部長も兼任している。


 実はこの会議、急な開催だったため、この関東にある予備の屋敷を訪れることができた者はとても少ない。そのため、このような電話での参加となっていた。


『ま、とにかくはやく終わらせよーぜ。俺らには時間がないんだからよ』


 その悪質の言葉は嘘ではない。

 敵と認識している者が黒木の屋敷を襲ったのは単純に動ける黒木を減らすためだ。邪魔されないように重役と呼ばれる黒木を潰しに来たのである。

 結局は予定が合わず、それは失敗に終わったわけではあるが、それでも多くの人が今も入院している上に何よりも…もし、重役が揃っていたとしても勝てる自信があるということだ。


 そしてその襲撃事件から数日。

 少しずつ倒れた陽山師の目が覚め、話をきくことができるようになっていた。それらの証言を合わせると、人物像が見えてくる。いや、合わせなくてもあの特徴的な髪色は。


 きっと相手ももうそろそろ陽山師たちが動き出すことがわかっているだろう。そう、この作戦会議を行うことは遅すぎたのだ。とはいえ、敵が絞れたのがつい先ほどのことなのでしょうがないことではあるのだが。それでもわかってから会議を行う流れは前例がないほどにはやかったように思える。


『ふむ、普通に考えてその敵とやらはもう動き出しても遅くはなさそうだな』


 とても低い声が別のスピーカーから聞こえた。

 中部支部、支部長、黒木悪戦。背丈が高く、筋骨隆々の男だ。なによりも礼儀を重んじる悪質とは正反対の性格だった。悪質は悪戦のことが苦手だが、悪戦自体に苦手な人間はいない、そういうおおらかな人物である。


『敵褒めてんじゃねーぞ、悪戦。てめえも敵の仲間か?』

『悪質、話を聞いていたのか。敵は1人だ。仲間も何もない。あいつについているのは異形。そう聞いたろう』

『真面目に答えんなっつの。冗談の1つや2つもわからねえのか堅物』

「いい加減にしなさい」


 喧嘩のような話し合い(悪戦はただ真面目に返答しているだけだが)を止めたのはかわいらしい女性の声だった。長い黒髪に揃った前髪。かんざしのような髪飾りをつけており、着物を着ている。背丈が低く、はんなり、という言葉が似合う女性だった。

 北海道支部、支部長、黒木悪夢。こうしていつも悪質を止めているまとめ役でもある。


「ここは話し合いの場で、喧嘩をする場ではありません。それに今回は黒木だけではなく、白木や他の陽山師も参加しているのですよ。場を弁えなさい」


 悪夢はスピーカーではなく、本当に参加しているため、参加している人物を知っている。

 一通り参加者を説明してはいるものの、実際に参加していなければ相手の反応はわかりにくい。


「それに悪質。ここには善行くんの親族もいらっしゃってるのです。言葉には気を付けてください」


 恐らく、先ほど敵という曖昧な言葉ではなく、名前で言えと言った悪質に対して言っているのだろう。

 この会議には黒木だけではなく、白木の重役、そして白木でも黒木でもない陽山師、善行の叔父が参加している。

 悪質は白木に対して態度が悪いが、基本的に黒木白木、その他の陽山師はとても友好的な関係である。一緒にこの世界を守るために協力する関係なのだ。


 だからこうして霊脈が破壊されそうな今、全ての陽山師が参加して話し合わなければならない。

 黒木の屋敷であれば黒木以外を入れることはできないが、この予備ならば例外なのだ。


「いえ、お気になさらず…事実ですので」


 善行の叔父、白木善戦がそう言う。

 言葉とは裏腹に顔には悲しみが張り付いている。それはそうだろう、善意を霊印で失いそうなときに善行も処罰で失うことになるかもしれない。

 最悪といってもいい状況だった。

 それでもこうして心を保ち、善行を止める作戦会議に参加しているのは善行の父亡き今、白木をまとめているのは善戦であること、そして善行にヒントを与えてしまったのは自分だという責任からだった。


「善戦さん。あなたは遠慮するべきではない。嫌なら嫌とおっしゃって下さい。あなたの話によると霊脈云々について教えたのはあなたではあるが、それは仕方ないことです。善行には霊力がほとんどなく、霊脈について教えても破壊ができないという判断は正しいですし、それに追い込まれた善行を救うにはそうやって抜け道を教えるしかなかった」

「ありがとうございます…ですが、無理はしていません。私も陽山師。霊脈を失ったこの地がどうなるか知っております。全力で善行を止めるべきです」


 善戦は決意していた。

 なんとしてでも止める、と。大切な家族の1人を絶対に止めてみせると。

 そして、もし止められなかったその時は…善行を…。


「あなたの覚悟を甘くみていました。謝罪します。ではその覚悟を信じて、続けます」


 悪性は話を戻した。

 椅子に座ったまま、あたりを見渡す。スピーカーに、実際に来ているものたちが静まりかえったのを確認してからその口を開いた。


「善行の狙いは霊脈だと考えられる。理由は妹、善意を救う方法は霊脈を破壊することだけだからだ。しかし、霊脈が破壊されればこの地は災厄の手に落ちる。確かに1つの地域だけ。他の地域で全力でおさえればなんとかなる、だなんて甘い考えを持っている者はおらんな」


 ここでまた部屋の中を見渡した。

 誰も油断はしていない。それを確認して先に進める。


「今、1つの地域ですら落ちていない状況でなんとか我々人間が勝っている。大災厄に関しては負け、でさえあった。そんな中、災厄の拠点を1つでも与えたらそれこそ本当にこの国の終わりとなる」

『しかし、善行とやらはそのことを知っていてそのような行動を行っているのだろうか』


 悪戦が口を挟む。

 それに答えたのは叔父、善戦だった。


「善行は昔、陽山師になるための教育を受けていました。基本的な知識は持っています。恐らく、そのことも知っているでしょう」


 大勢より、この国より、1人の家族を選ぶ。

 きっとそれはおかしいことではない。見知らぬ誰かより、知っている1人の方が大切だなんてわかりきっていることだ。

 ただ、それを実行に移せるものは少ない。1人を救ったことも大勢を殺したという事実の前には儚く消えてしまう程度の栄光だ。


『だが、妹を救ったとしてもその後はどうするつもりなのだ。この国がピンチになったら結局は妹含めて死んでしまうかもしれないのだぞ』

「それは」


 悪戦の疑問に答えたのは悪夢だった。


「それは一切考えてないのでしょう。ただ、わかっていることはこのままだと確実に善意ちゃんは死んでしまう。霊脈を破壊した後こそ、大変だということはわかっているのでしょうが、確実に死ぬ、とは言い切れません。そのために彼は動いているのです」

『…なるほど。なかなかに男ではないか、善行とやら』


 悪戦が善行に感心している間に悪性はさらに話を進めた。


「先ほども言ったように、善行には霊脈を破壊する手段はない。自然に宿るエネルギーだ。それを破壊するには絶大な霊力が必要になる。それでもこうして動き出し、さらには黒木の屋敷を壊滅させたほどの力を持った理由が1つだけ考えられる」


 悪性は一度区切る。


「黒木の屋敷から護符が2枚消えていた。入院した陽山師の話だと善行はなんだか他とは違う護符を持っていたらしい。恐らく、災厄を封印した護符だろう。絶大な力を持つ災厄を憑依させて破壊するつもりなのだ、霊脈を」

『あ?絶大っつったってよ。生半可な災厄じゃそこまでの力は得られねえだろ。何と憑依してあんなことになってんだ。まさか実は隠された力が~みたいなオチじゃねえだろうな』

「それはない」


 悪性はきっぱりと言い切る。


「善行が封印所から盗み出した護符は…大災厄の災厄。白の禍津だ」


 その瞬間のことを悪性は一生忘れないだろう。

 あるものは顔をゆがめ、あるものは悲しそうに顔を伏せる。あるものは恐怖に震え、あるものはショックで息が荒くなる。

 白の禍津。

 それは人々に大きな傷を与えた災厄の名前。もう思い出したくもない。中途半端に封印することがやっとの恐ろしい災厄だった。


「大災厄の封印が解かれたことになる。もちろん解いたのは善行ではない。あのような中途半端な封印ではそろそろ解かれる時期ではあったのだ」


 それが分かっていてもどうしようもない。打つ手がない。

 悪性はひたすらにこの1年以上大災厄を消滅させる研究をしていたが、どうやっても今の技術ではそれが不可能だった。だから解かれるところをただ見ているしかなかったのだ。

 それが悪性や悪意が忙しかった理由である。


『しかし、そんな災厄の封印が解かれたならば我々にも感知できるほどの邪悪な霊力が発されるのではないのか』


 悪戦の質問に悪性は答える。


「いや、まだ封印は解かれていないのだろう。憑依は要するに封印と似ている。何かの物の中に何かを入れる…封印は護符を使うことになるが、憑依は人を使う、人の中に封印するといった方が正しいだろうか。似ているのだその2つは。封印が解かれ始めている大災厄にとっては簡単なことだろう」


 悪夢はそれに付け加えた。


「そもそもあの襲撃事件当日、禍津の姿を見たものはいるものの、とても小さく、それぞれ数人で対処できる程度だったみたいですから。攻撃を食らわせただけで消える存在。出来損ないの分身でしょう。もし封印が完全に解かれているならばそんな回りくどいことをしなくてもいいはずです」


 それに白の禍津が完全に復活したら、人に憑依する必要がない。

 封印が解けそうな今、陽山師から自分の身を守ってくれる人間、そして憑依という方法で限界以上の力を引き出して実体化出来ない間、この世に干渉するための人間が必要なのだ。

 白の禍津が力を貸して、霊脈を破壊する手助けをして、善行が封印が消えるまで守り続ける。きっとお互いに目的が一致しているのだろう、利用する目的が。


「さらには1冊の本が綺麗なままで放り投げられていた。資料庫にあったものでな、これはまだ行方が分かっていない黒の禍津に関するものだ」


 またしても部屋内に緊張が走る。

 特に顔を歪めていたのは話している悪性本人と、善戦だった。

 黒木の屋敷から消えた2枚の護符。それは白の禍津と黒の禍津の2枚の護符。


「そもそも黒の禍津の封印は白の禍津の封印が解けそうになった時に解けるよう調整しておいたから当たり前ではあるのだが、まさか護符自体が動いて消えてしまうとはな」


 こうして長い間陽山師を続けていても新しい発見がある。

 今回は全く喜べる発見ではないのだが。


「話を戻そう。恐らく善行は読んだのだろうその本を。霊脈を破壊する動きは善意を助けるためだけではなく、我々への恨みもあるのかもしれないな」


 そうやってらしくなく、自嘲気味に呟いた。


『しかし悪性殿、それでは善行とやらは大災厄と共にいるのか?霊印ということはその大災厄が原因のはずだが』

「それも知っている、のかもしれないな」


 悪性は静かにそう言う。

 善意だけではない。実はもうすでにいくつかの霊印の報告が来ている。大災厄の復活は間もなくだろう。これが爆発的に増えるとなると陽山師は頭を抱えざるを得ない。


「災厄が善行に馴染むまでにはもう少し時間がかかるはずだ。それでも敵は動くだろう。もうまさに今すぐにでも。霊脈を破壊さえすれば不完全な状態の白の禍津でも我々陽山師全員に勝てるだろう」


 陽山師の力の源は霊脈から出る霊力だ。

 自分から霊力を作ることのできない人間は霊脈から霊力を補充するしかない。対して災厄たちはその霊力を自分から生産することができる。

 霊脈がなければその近くでは護符を使うことすらできなくなってしまう。


「恐らく、善行はもう動いている。そして恥ずべきことに善行を止めることはできない」


 もし、この会議に参加している全ての人間がいたら対抗できただろう。

 大災厄が現れた時もなんとかほぼ全員を動員してようやく中途半端に封印できた、ということなのだから。しかし、他の支部局からここ、関東に来るまでには時間がかかる。


 陽山師は魔法使いなどではない。瞬間移動もできないし、速さの護符を使っても一瞬で数キロメートル走るということはできない。できたとしてもそれを続けるとすでにこちらに着いた時には満身創痍だろう。身体強化系はかなり体に負荷がかかるのだ。


 では、もっとはやくから招集するべきでは。

 これも間違いだ。招集するのは全員。ということは他の地域を放っておくことになる。各支部局の近くには霊脈があり、それを守るためにこうして陽山師として動いている。

 いくら関東を落とすわけにはいかないとはいえ、他を疎かにして他が落ちれば意味がない。まだ相手の目的が不確かな段階で呼び出すわけにはいかなかった。


『いやはやそりゃ正解だぜ。復活の兆しかなんか知らねえがどうにも他の災厄の動きも活発になってきてな、なかなかに忙しい毎日を過ごしてんだからよ』


 悪質が不機嫌そうにそう言った。

 これがあの襲撃事件の時になかなか駆けつけることのできなかった理由でもある。何やら最近あちらこちらの災厄の動きが活発になっているらしい。

 どんなに小さい事件でも見逃すわけにはいかない、これが陽山師の仕事なのだ。


 元々関東に用があり、悪性の仕事を手伝っていた悪夢はこうして作戦会議に直接参加しているが、だからといってここに北海道支部の全員がいるわけではない。

 戦力不足は否めない挙句、この間の事件でたくさんの陽山師がまだ入院している。完全にしてやられた、ということだろう。


「そこで、考えた結果、関東は捨てようと思う」


 そのセリフにそこにいた全員が驚いた。

 当然だ。先ほどまでこの関東1つが落とされた段階でどうなるかわからない。国が落ちるかもしれない、そう話していたのだ。

 あの悪質でさえも『おいおい…』と呟いている。


「いや、捨てるというのは正しくない。善行の今の動きは無視する、ということだな」

『それは如何なる理由からか』


 悪戦が問うた。

 その声からは不安がない、悪性に信頼を置いているだろうことがわかる。こうした突飛な意見に理由がないわけがない、と。


「今から動いても確実に善行を止めることはできない、間に合わない。もちろん、霊山には陽山師の見張りをつけている。間に合えば止めるつもりではいる。だが、間に合わない場合を想定して今から動き始める」


 沈黙。

 先を促しているのだろう。


「皆にはそれぞれの持ち場にいてもらう。そこで活発化した災厄の相手をしてもらおうと思っている。そして我々関東の陽山師と北海道の陽山師は霊脈破壊後、現れるであろう白の禍津を討伐する」


 それがこの作戦の要。


「本当であれば白の禍津は全員がいなければ倒せない。しかし例外がある。その例外に必要なものを見つけ出し、白の禍津を討伐する」

『その例外とやらを聞いても』


 悪戦が言う。


「黒の禍津。そいつを白にぶつける」


 先ほど話にも出た黒。

 それを白にぶつけるという単純なもの。


「黒は『このために』ある災厄だ。厳密にいえばそうではないのだが、資料を見ていて思いついた方法。これでならあの白も倒せるだろう。欠点はまだその黒が見つかっていないことだ。恐らく霊脈破壊には間に合わない。しかし、その後には間に合わせる。確実に見つけて見せよう」


 黒も護符に封印されているため、感知することはできない。

 かなり難航しているが、悪性と悪意、そして悪夢たちはすでに様々な場所を探している。あとは探していないところを虱潰しに探していけばいいだけだ。

 確率は高いとは言えないが、一番高いのはこの作戦だと判断した。


「白の禍津が討伐されれば各地の活発化もおさまる。その段階で他の支部の陽山師たちは関東に集結。我々は恐らく禍津相手に霊力を消費しているはずだ。そこで他の支部で霊力を補充している君たちに関東の災厄たちを抑えてもらいたい」


 これで『ひとまず』はなんとかなるだろう。

 そう、これは妥協案。いや、いまのこの最低な状況から最良を見つけただけだ。長い目で見ればこれはかなりの痛手ではあるものの、時間を稼げるだけで嬉しい。


 そして実はこの作戦には裏がある。

 そう、悪性には一度なくなった霊脈を復活させる方法があるのだ。とはいえ、これはかなり確率が低い上に、これを使うと白の禍津を倒せなくなってしまう。

 霊脈がなくなったことによる被害の方が大きいか、それとも白の禍津を放っておく被害の方が大きいか、それを見極めなければ判断できない内容である。


 それはこの場で説明し、会議はお開きとなった。

 関東支部と北海道支部は今から準備に入り、悪意と悪夢は黒の禍津を探すためにまた動き出す。

宜しくお願いします。

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