偽りの春 六之幕
薄明かりの灯る、古びたふとん部屋――畳はささくれ、襖は破れかけ、湿った空気が肌にまとわりつく。
その小さき空間に、今宵は二つの影のみ。外には番兵が控え、扉の前には鈍く光る鉈が無造作に立て掛けられている。
中では弥吉とお千代とが膝を突き合わせ、囁くような声で言葉を交わしていた。
「……これを」
弥吉は懐から、布に包まれた小さな匕首を取り出した。細身ながら、よく研がれている。鞘の端には古い血の染みが黒ずんでいた。
それをお千代の手へそっと渡す。
「おれの匕首だ。懐に忍ばせておけ。いざという時は……ためらうな」
お千代は目を見開いたが、やがて静かに頷いた。その瞳には恐れも迷いもなかった。
「……承知。命に代えても、この刃、使わせていただくわ」
弥吉はひとつ、かすれた息を吐き出すと、壁にもたれた。傷ついた身に無理を押してここまで辿りついたのだ、顔には疲労の色が濃い。
お千代は手の中の匕首を、まるで自らの心のように、胸元にしっかと抱いた。
「――代官様が、今宵は屋敷にあたいを呼ぶと申されたの」
小声ながら、確かな覚悟のこもったお千代の言葉に、弥吉は頷いた。
「いつもは料亭にお出向き遊ばすお方が、わざわざ自邸に女を招く……何かある。きっと今夜が、奴の油断の時だ」
「……ええ」
「あいつの懐に入ることができるのは、おめえだけだ。すべての裏を暴くには……今宵しかあるめえ」
沈黙が、ふたりの間を流れた。
やがて、お千代は座り直し、静かに息を整えた。白粉を薄く塗った顔に、決意が凛として浮かぶ。
「姉ちゃんの真実、そして……弥吉さん、あなたのためにも。あたい、参ります」
弥吉はその言葉に、わずかに唇を歪めた。笑ったのか、泣いたのかは、闇に紛れて定かでない。
「おれも、行く」
「……でも」
「お紺姐さんが、おれにお千代を見張ってろと」
弥吉は、死地と知りつつも立ち上がった。膝は震え、傷はうずいたが、その目に迷いはなかった。
されど、お千代の胸の内には、ひとつ拭いきれぬ疑念が燻っていた。
「……どうして弥吉にあたいを?」
ぽつりと、呟くように問うた声は、小夜風のように静かであったが、底には女の直感が鋭く光っていた。
弥吉は一瞬だけ目を伏せ、やがて、苦い笑みとともに口を開いた。
「そうだな……おかしな話さ。逃げようとした女郎を、その共謀者であるおれに渡すだなんてな。道理で言やあ、おかしい」
「姐さんがそんな真似を……」
お千代の瞳が鋭く細まる。
弥吉は声を落とし、闇を確かめるように目を巡らせてから続けた。
「お紺姐さんってお人はな……なまじ情があるぶん、ひとの痛ぇところを見抜いて、それを抉るのが好きな御方よ。きっと、逃げようとしたお前を、おれの手で縛らせて……そのうえで、じわじわと苦しめたいのさ。あたしを裏切ったあの男の手で、ってな」
お千代の肩が、ぞくりと震えた。
「そんな……あたいと、弥吉と、ふたりを同時に弄んで……」
「そういう人だ。だがな――」
弥吉は、静かに、しかし燃えるような目をして、少女を見つめた。
「ならこっちも、逆手に取ってやろうじゃねぇか」
お千代は目を見開き、弥吉の顔をじっと見つめ返した。その顔に、怯えはなく、ただ真っ直ぐな意志だけが浮かんでいた。
「……ええ、そうね。そうしましょう」
「おれが一緒に、代官様のお屋敷までついて行けるってのは、向こうの油断だ。つまり、絶好の機会だってことさ。お前になにかあれば、すぐ飛び込む」
「弥吉……ありがとう」
そう口にしたお千代の声音は、どこか儚く、どこか危うい。だが、確かな感謝の情が滲んでいた。
――ただ、その感情が真実を覆い隠した。
お千代は知らぬ。真相は、その言葉の裏にこそある。
弥吉が魂を売ったことを。
そしてその魂が、いかなる契りによって、お紺の掌に握られているのかを。
女は信じた。男を。
男は、黙して――己の業火に焼かれ続けていた。
◇ ◇ ◇
暮れ六つ近くの道中、代官屋敷へと向かう一行の足取りは、重くも静かに響いた。お千代と弥吉の両脇には、無骨な面の組の者が二人。いずれも、お紺の差し金であろう。まるで護衛を装いながらも、その実、二人の動きひとつひとつを監視する目であった。
陽はすでに西へと傾き、町筋に長く影を落としていた。残暑なお残るものの、風にはほのかに秋の匂い。汗ばむ肌にすうっと吹く夕風が、心細さを誘う。
「……姉ちゃんも、この道を通ったのか」
お千代の胸中に浮かぶのは、消えた姉――お千佳の面影。あのひとも、あの晩、同じようにこの道を歩いたのだ。無念と悔恨を噛みしめるように、唇を噛んだ。
やがて、一行は代官屋敷の長屋門前に至る。黒塗りの門扉は閉ざされたまま、迎えの気配もなく、しばし立たされた。門の向こうでは、虫の音ばかりがやけに高く響いていた。
そのときであった。弥吉が、何気ない風を装い、お千代の耳元に低く囁いた。
「……いいか、何かあったら、すぐ逃げろ。何があってもだ」
その言葉、決して大仰ではなかったが、お千代の心の奥へ、火のように沁み入った。うなずきたい気持ちをぐっと堪え、表情ひとつ動かさぬまま、そっと瞳を伏せる。すでに女中が現れ、お千代を呼びに来ていたのだ。
女中の手に引かれ、玄関の奥へと歩を進めるお千代。その姿を見送りながら、弥吉は奥歯を噛みしめる。
――この娘も、姉のように呑まれてしまうのか。
何もできぬまま、ふたたび、己は女を売るのか。
風が吹いた。唐突に、門前の竹林がざわめいた。秋の初風が、まるで何かの兆しのように。
お千代は振り返らない。振り返れば、心が折れると知っているから。
姉と同じ道――その言葉の重みに、足が震えそうになるのをこらえ、ただ前へ、前へと歩いた。
闇は、すでにその足元まで忍び寄っていた。
◇ ◇ ◇
長き廊下を静かに進むうち、お千代はふと、うなじのあたりにむず痒さを覚えた。しのび手をのばし、細き指でそっと撫でると、そこには薄紫の痣――あの夜、代官がまるで蛇のごとく、吸い付いた接吻の痕が残っていた。
まるで所有の印のように、それは彼女の白い肌に、妖しくも生々しい影を落としていた。
燈火の明かりが揺らめくなか、女中が一枚の障子の前で立ち止まる。
「……こちらでございます」
頭を下げる女中の声は、どこか翳りを帯びていた。お千代は無言で一礼し、静かに障子へと手をかける。
その一瞬、胸の裡に去来したのは――
遠く故郷に残してきた老いた母の面影。干し物の匂いのする背中、薄暗い土間の灯。
そして、別れの朝に見送った姉、お千佳の瞳――あれが、最期の別れとなるとは知りもせず、微笑みだけを残して消えていった、あのひとの顔。
目頭が熱くなるのを抑え、唇をきつく結んだ。
――帰らねばならぬ。このまま終わるわけにはいかぬ。
指先に力を込め、障子を、静かに、開け放つ。
その先に待つものが地獄であれ、鬼であれ、
お千代は、姉の無念を背負い、闇の奥へと踏み込んだ――。
ギィ……と、障子が軋む音が、まるでこの世ならぬ帳のあいだから聞こえてきたように思えた。
畳敷きの座敷、その奥。燭台にともされた火は赤黒く揺れ、煤けた壁に長く人影を落としている。
座卓の向こうに一人、代官・矢部備前守。年の頃は七十をとうに越え、干からびた鰯のように皺深く、頬は削げ落ち、瞼は半ば落ちかけている。
されどその目元――闇に潜む獣のごとき光を湛え、すぐさま獲物を見定める毒蛇のようであった。
「近う寄れ……酌を頼もうかの」
ぞわりと耳の奥に這うようなその声。まるで濡れた布を擦るように、湿り気を帯びておった。
お千代は一歩も怯まず、代官の横にはつかず、あえて真正面へと出て正座した。畏れも気後れも、今の彼女にはなかった。
「恐れながら、お代官様に申し立てがございまする」
「なんじゃ? 申してみよ」
代官の声は枯れ木の軋みの如く、そしてどこか芝居がかっておった。
「消えた女郎衆――その行方、どこでございましょうや?」
直裁に問いを放つお千代。その眸には一分の迷いもない。
代官は、しばし口を噤み、やがてゆっくりと杯を置いた。
「女郎が……消えたとな?」
惚けたふりか、はたまた真に呆けておるのか。
皺に埋もれた顔に浮かぶのは、実に頼りなげな虚ろな笑み。
――だがその奥、細く閉じた瞼の下に、異様な光が宿る。
野犬の目、獣の目、いや、それ以上の……人の皮を被った何かの目。
お千代は目を逸らさぬ。まっすぐ、心の奥で睨み返す。
「ここに痣をつけられた者に限り、忽然と姿を消しておりまする」
言いながら、お千代はそっと襟を引き、白磁のごとき首筋をさらす。そこには紫がかった斑の痕――代官の吸い痕が、まるで呪印のように浮かんでいた。
代官は、それを見て……喉の奥で嗤った。
――ククク……と、まるで地の底からわき上がるような、痰まじりの嗤い。
「そうよのう……確かに、儂は知っておる。あの女郎どもがどこへ消えたかをの……」
そう言って、代官はゆるりと己の腹を、干からびた指で叩いた。
ぴちゃり――と、異様な湿音が、そこから鳴ったように聞こえた。
「ここじゃよ。女郎は……この腹の内におる」
お千代は目を見開いた。
「な、なにを……申されまする……?」
代官は歪んだ笑みを深め、真っ黄色に濁った眼をひとつ細めた。
「生き血よ……女の生き血を、儂は呑むのじゃ。柔き肌の下を流れる、ぬくとい紅……それがこの老骨に力をくれる。お千佳も、初花も、乱菊も……皆、ええ血をしておったわ……」
言いながら、代官は舌なめずりをした。唇の端から赤黒い汁が一筋、垂れた。
「女の血は、酒より旨い。儂にとっちゃあ、それが……命の美酒よ」
お千代の背筋を、悪寒が這い上がる。
吐き気すらこみ上げた。けれど、怯えてなどいられぬ。
――姉も、呑まれたのか。姉の血も、この老いさらばえた化け物に……。
強く、奥歯を噛みしめる。懐の匕首の冷たさが、胸の決意を思い出させてくれる。
――今宵こそ、因果を断つ。
「……許せぬ……この人でなしが!」
お千代の指が、懐に忍ばせし匕首をついと掴んだ。
白刃が一筋、燭火を裂いて閃く。
「おぬしのような外道、生かしてはおけぬ!」
怒声と共に、お千代は座敷を疾風のごとく駆け、代官へと斬りかかった。
――だが。
刹那、代官の老いさらばえた肉体が、まるで獣のそれのように跳ねた。
ひらりと身を翻し、床の掛台にあった打刀を一閃に抜き放つや、その切っ先は、風の音もなくお千代の喉元にピタリと突きつけられていた。
「……ほう、やるではないか。だがの、娘、まだまだ修行が足らぬわ」
代官の声音は湿りを帯び、ぞわりと背に這う。
お千代は腕をいっぱいに伸ばすが、匕首の刃は代官の皮一枚にすら届かぬ。
心は燃えても、力は叶わぬ。無念の涙が滲む。
「くっ……!」
一歩、二歩と後ずさる。
だが、背が何か――いや、誰かに触れた。人肌のぬくもり、背後にあったのは――
「――え?」
次の瞬間、お千代の両腕は左右から強く引かれ、ぎり、と背中から羽交い締めにされる。
腕はねじられ、手から落ちた匕首が畳に突き刺さり、鈍い音を立てた。
「放せっ! 放しやがれッ……!」
身を捩り、もがくお千代。その涙混じりの視線が、ふいに振り返った先――
そこにあったのは、見紛うはずもない男の顔。
「……弥吉……?」
声は、絞り出すように、かすれた。
その男――弥吉は、唇を噛みしめ、苦渋に歪んだ顔で、お千代の腕を締め上げている。
「なんで……なんで、あんたが……!」
弥吉は答えぬ。ただ、唇を震わせ、苦しげに目を伏せている。
代官が嗤う。
喉の奥で煮えたぎるような、どす黒い嗤いを漏らしながら、ゆっくりと歩み寄ってきた。
「ほっほっほ……お千代よ。所詮は、女一人では仇など討てぬのじゃ。人の心とは脆いものよ……」
「弥吉……どうして……どうしてなのっ……!」
お千代の叫びは、空しく座敷に響くばかり。
その瞳に、滲んだ涙が、ぽたりと畳に落ちた。
弥吉はようやく口を開いた。
「すまねぇ……すまねぇ、お千代……」
嗚咽混じりの声。その顔に宿るのは、後悔とも絶望ともつかぬ影。
――お紺の手先として、長く裏の世に身を沈めてきた弥吉。
だが今回ばかりは、代官とお紺の狭間で揺れ、ついに魂を折られたのだ。
「お紺姐さんが……あいつが、あいつが心底怖い……!」
その告白に、お千代の瞳が震えた。
「だからって……だからって、あたしいを売ったのかい……?」
――信じていた。信じていたのに。
膝から力が抜け、がくりと崩れ落ちるお千代。
その横で、代官は嗤っていた。
薄気味悪く、勝ち誇ったように、干からびた舌で唇を舐めながら――。
――真実ばかりを追うあまり、目の前の男の闇に気づかなかった。
それが弥吉であると気づいたときには、すでに遅かった。
あれほど近くにいた男が、何より遠い存在となっていた。
腹の底から、煮えたぎるような感情がふつふつと湧き上がる。
胸が焼けつくように熱い。頭の芯がぐらぐらと揺れる
憎悪。
憎悪。
憎悪。
「この……この、狗畜生めがッ!」
喉を裂くような叫びを上げ、お千代は我を忘れた。
怒りに目を血走らせ、羽交い締めにされていた弥吉の腕をふりほどき、畳を蹴って、素手のまま代官のもとへと飛び掛かった。
「殺してやるッ……! みんな殺して、地獄へ落としてくれるわッ!」
だが、悲劇はその刹那に訪れた。
鈍く光る一筋の輝線。
代官が下げていた刀が、迷いもなく突き出された。
その切っ先は、寸分違わず、お千代の胸を貫いた。
「――っ!」
呼吸が止まる。
口をついて出たのは血混じりの吐息。
白襟に、紅が滲む。
刃を滴る紅い鮮血が、柄に溜まっては、ぽたりぽたりと畳に堕ちる。
だが、それでも――
お千代は倒れぬ。
いや、倒れてはならぬと、己を支える。
震える脚に力を込め、己から刀をさらに深く――
お千代は歯を食いしばり、自らを突き立てるように、一歩、また一歩と、自ら前へ進み刀を深く躰に突き刺した。
そして、震える両の手で、細い代官の首を、鷲掴みにする。
「あんただけは……生かしておかぬッ!」
爪を立て、指を食い込ませる。
お千代の指先が、代官の乾いた皮膚に喰い込んでいく。
血で濡れた手で、なおもその首を絞める。
だが――代官の顔には、あろうことか下卑た嗤いが浮かんでいた。
「くく……ええ顔じゃ……その目が、たまらぬのう……」
嗤っている。
まるで、快楽に酔いしれる獣のように、にやにやと。
死の淵にあっても、その瞳は濁らぬ。
お千代は――お千代の手は、もう力が入らなかった。
握るつもりの指が、だらりと解けていく。
血が抜けすぎた。意識が遠のいていく。
手足が痺れ、視界が霞み、世界が傾く。
だが、それでも――。
「姉さん……あたい、ここまで……来たよ……」
その唇が、誰にも聞こえぬほどの細い声で呟いたとき、お千代の身は、がくりと膝から崩れ、刃を咥えたまま、代官の胸に寄りかかるようにして倒れ伏した。
お千代が最期に見たものは、醜悪な代官が近づくその時だった。
その面に浮かぶ笑みは、ただ一片の人間らしさを欠いた歪なもの。
そして、目の前でひしゃげたその姿が、急速に近づいてきた時、お千代の瞼はひとたび重く閉じられた。
息も絶え絶えに、薄い唇から漏れる微かな息が、宙を切った。
それを感じながら、お千代は最後の瞬間を迎えようとしていた。
その直後――
醜悪な男の乱杭歯が、やつれた首筋に喰い込んだ。
「ぐっ……」
その音が、耳を刺すように響いた。
女の肌に引き裂かれる音、そして、血潮がすうっと啜られる様は、まさに鬼気迫るものだった。
お千代は震えながら、ただ目を閉じ、最期を覚悟した。
代官は血を啜りながら、その目を細め、まるで饗宴でも味わうかのように快楽に耽る。その姿はあまりに異様で、視覚を捉えた者を絶望の淵へと引きずり込む。
その光景を、弥吉はただ呆然と、無言のまま見守っていた。
目を逸らすことなく、その異常な行為を視線に焼き付けていた。
心の中では、何かが砕け散り、砕けたものがまた新たに強くなる――
そんな不吉な兆しすら感じながらも、彼の口元はゆっくりと歪み、嗤い声を漏らした。
クツクツと、不気味に嗤うその声が、座敷の静けさを打ち破った。
その声には、もはや人間らしさは無かった。
背中を震わせながら、弥吉は無言で座敷を後にした。
その足取りは、まるで魂を失ったかのように重く、足音さえもどこか虚ろだった。
彼の顔は、まるで幽鬼のように蒼白く、精神を蝕まれていた。
彼の胸の中には、あの裏切りの記憶が、うねりを上げて響いているのだろう。
お千代を裏切ったこと、そしてその結果、彼女が無惨に命を落としたこと――。
その苦しみを、もう引き受けることはできなかった。
ふらふらと歩を進めるその姿は、もはや人のものではない。
歩幅は不安定で、まるで足元が見えていないかのようだった。
弥吉はどこへ行くのか。
何を求めて歩いているのか、誰にもわからない。
だが、確かなことはひとつだけだ。
弥吉を信じたお千代は死んだ。
憎しみを胸に抱いたまま……死んだ。
その死に様には、何の救いも、何の希望もなかった。
お千代が死に際に抱いていた無念。
彼女が残したもの。それは、深い憎しみと、絶望だけだった。
弥吉はその無念を胸に抱きながら、ひとしきり歩き続けた。
そして、その足取りはやがて暗闇の中に消えていった。