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我が為ノ夢物語  作者: 好き書き帳
TRY ANGLE
69/78

『PERSONA』

「魔力が、50を越えた……。『5thOver(フィフスオーバー)』」

 側近が呆けた顔をしているのをユリファスは怒鳴りつけた。

「それがどうした!! まだ、勝負がついたわけではない。私は負けていない!!」

「王太子」

「ファリスタのものじゃない、僕の玉座だ。だって、子供の時からそう、だと……みんなが言っていたんだ」

 ユリファスは顔を覆って、誰かが声をかけてくれるのを待ったが。

 諸侯は沈黙していた。だが、軽快な声がその重々しい空気を振り払った。

「そうですとも。玉座に座すべきは貴方だ」

 ユリファスは聞きなれない声に振り返る。

 そこには、仮面の男がいた。

「誰だ?」

「失礼をいたしました。私は『フェイスレス』。血の晩餐会の進行役を御方(おんかた)から一任された者」

「……『血の晩餐会』?」

「貴女の勝利はすでに、忠義の杯を交わした時に剣の内に宿っております。あとは微睡みから醒めるのみ」

「どういう意味だ。何を言っているかわからない」

「理解など不要。───王太子に命じる。契約印(ギアス)をもってして、第一の剣の束縛を解き放て」

 フェイスレスの瞳が仮面の奥で深紅に輝く。

 それは、有無を言わさずユリファスを支配した。

 茫然自失の王太子は、右手を選定の丘にいるアリエートへと力無く向けた。

 唇が弱々しく動くのに合わせ、フェイスレスの言葉が重なった。


「「災厄因子(パンドラズファクター)解放。赤色の滅びを振り撒け」」

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