『カウントダウン-1-』
第一位第一王剣アリエート・ウル・メリックは状況を即座に理解していた。
眼前にいるのは剣のない王族と呼ばれた人間ではなく、剣の王の一族であると。
魔力値など関係ない。
その佇まいだけでわかる。
魔導師が告げる。
「第一位第一王剣アリエート・ウル・メリック。魔力値三十六」
カプルよりも低い魔力値だが、主であるユリファスは自分を一番に選ばれた。
そのご意志に、忠義を持って報いるのが自らの務め。
昨晩、そう誓いの杯を主より賜った。
対面に立つ魔導師が告げる。
「第十三位第一王剣魔力値……二十三?」
王族にしてはずいぶんと低い。
ユリファスは四十五だ。
魔導師は、測定器を確かめるが異常はないとわかると、困惑した顔で下がっていった。
「俺はこの程度の力ということか。なるほど、わかった」
ダーイングは平然と事実を受け止めていた。
それも、どこか楽しげに。
「偶然にも十三も間が開くとは、おかしなことだ。そうは思わないか?」
「魔力値だけで測れないのが、剣の場です」
「そうだな。……なら、存分に剣の舞踏をしようではないか」
ダーイングの瞳では闘志が轟々と燃え上がっていた。




