最悪の一日「前編」
ヒーローショーの怪人のアルバイト中に
遊園地の敷地でのヒーローショー
高笑いする犬型怪人
「キャー助けてー」感情の籠った演技
ショーの司会をしているお姉さんを人質取った
「そこまでだワンワン漢」
「誰だ貴様は、」
「愛と正義の筋肉ヒーロー Mrマッシブー」
ヒーローの登場に湧き上がる子ども達の声援
「いいな俺もあっち側になりたいな」
「え。」
つい心の声が漏れてしまい人質として腕の中にいるお姉さんに聞かれてしまったぽくこっちを見て来る、幸いマイクに拾われて無いので会場には、聞こえてないが
ス恥ずかしさでスーツ内の温度上がった気がした
救いは、スーツで顔が隠れてるとこだな無かったらきっと死んでたな
腰のあたりにくすぐったい感触がしたので現実に意識を戻すとお姉さんが小声で
「あのセリフ番ですよ」
周囲に気を遣ってバレないように顔をこちらに向けて囁きかけてくれた
「ふん娘は、渡さん」
俺は、お姉さんの可愛さにやられて抱き寄せるようにヒーローから距離を取った
あ、台本読み飛ばした
「きゃあ」
お姉さんが驚きの悲鳴をあげた
強引に抱き寄せたせいでお姉さんが体勢を崩し転倒し舞台から落ちそうになるので俺は、慌てて手を伸ばした
幸い両手でお姉さんを支える形で捕まえれたが周囲から見たら怪人がお姉さんをお姫様抱っこしてるように見えるだろう
「おおお」
その現場を見た観客は、歓声を上げた
俺は、マスク越しだがすぐ近くにお姉さんの顔があり心臓が止まる思いで聞こえてなかった
トラブル「俺のミス」は、あったがショーは、無事に終われた
終わって直ぐに偉い人たちに呼び出されて小一時間説教を食らって今解放された
俺は、スーツを着替えるべく移動をしてると何かを探してる司会のお姉さんを見つけた
「大丈夫ですか?」
「うわぁ怪人さん」
声を掛けたら驚かれた
どこか焦っているように見えたが落ち着いたようだ
「怪人さんちょうど良かった、さっきまで探してもいないからもう帰ったともいましたよ」
「いえちょと今日のやらかしを説教されてまして、すみません。」
彼女は、俺を探していたのか多分今日の事を言われるんだろうな
「本当申し訳ない」
「えぇこちらこそ危ないとこをありがとうございます」
俺は、心の中でも謝りがまた声としてでていた
彼女が俺に対して感謝をのべた
「いえ元は、俺が強引にひたのがいけなかったので」
「そそれです何であの時ボーとしていたんですか?」
「いやぁー」
彼女が詰めいるようにこちらに近づきあの時の俺の不自然行動に疑問を示す
「あなたに見とれていたからとは、言えない」
「ほえぇ」
お姉さんの口から間の抜けた声が聞こえた
「あのわざとですかそれ」
「また言ってましたか俺」
「はい」
お姉さんは、うつむきながら答える
やってしまった軽薄なナンパ野郎みたいなこと言ってしまった死にたい
「すみませんでした」
地面にぶつかる勢いで土下座をした
誠心誠意心を込めての謝罪
「あ、あ頭を上げてください」
お姉さんが慌てて頭を上げるように促すが俺は、このまま床になった方がいいのでは、ないだろうか
「早く立ってください誰かに見られちゃいますから」
段々と声が泣きそうになって来ているお姉さん
バァン!
その時どこからともなく爆発音が聞こえた
「え、なに」
怯えるお姉さん
俺は、起き上がり周囲を確認した遠くの方に黒煙を見つけた
「お姉さん怪人だ逃げるよ」
「え、自己紹介ですか、私は、」
「いや違くて本物の怪人ニュースや新聞に取り上げられる方の奴」
お姉さんがこの状況にもボケてくると驚いたが警報音がなっていないにに怪人が出るなんて
休日のお昼過ぎ遊園地が一番込み合う時間を狙っての襲撃だろうな
とりあえずここから離れないと多分遊園地ないは、パニックだろうな
「行こう」
「は、はい」
俺は、お姉さんの手を掴み走り出した楽屋通路を抜けて外に出ると逃げ惑う人で溢れかえっていた
この園は、出入口が一か所しかないのでそこ目掛け人が流れていた
黒煙が上がっているのは、出入口の反対側キャストルーム側で登っている
俺らも人の流れに乗るように移動を開始した
出入口付近蜘蛛の子を散らす勢いで流れ出る人々の波それに逆らうように進む四人の人影
「今回は、裏山から園に侵入したモンスターの討伐依頼だ」
小柄な赤髮の少女が仲間に伝えるように声をあげる
「レッドちゃん、ブルーが起きませんわぁ」
うさ耳を付けたおっとりした感じの桃色髪の女性が小柄な少女に質問した
「まだ14時だからな口にカフェインでも入れて無理やり起こさせろ」
レッドと呼ばれた少女は、時間を確認したのち夜行性の仲間の適切な対処をして次に備えようとした
「あとレッドちゃんイエローが一人で中に突っ込んでいったわけどいいのかしら?」
またしてもピンクがレッドに質問した
「あああああ」
仲間の報告に絶叫をあげるレッド
「ブルーを任せた起きなかったら捨て置けピンクは、怪我人の救助にあたれ私は、イエローをおう」
レッドは、仲間に指示を飛ばして現場に急行した
イエロー「見つけたぞ怪人その女性を解放しろ」
主人公「いや俺人間だからあれマスクが汗で取れない」
イエロー「人々を脅かす悪成敗してやる」