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夜の灯火  作者: 隠居 彼方
第9楽章

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邂逅 0



親愛なる、テアへ――



前略


改めて、誕生日おめでとう!

君と出会ってもう一年が経つと思うと、とても感慨深い。

君が十八なんて、ね。

春休みにも会えて嬉しかったけれど、また今度一緒にワインでも飲みながらゆっくり過ごしたいです。


コンクールは、順調でしょうか。

この手紙を君が読む頃には、二次予選も終わっているだろうか。

きっと君のことだから、本選に進んでいることと思う。

例のことについては、春休みに話した通りなので、気兼ねなく、思い切り演奏を楽しんでほしい。

非常に残念なことに、演奏会の都合でコンクールには足を運べないけれど、遠くの地から、いつでも君のことを応援しています。


草々



君だけの「あしながおじさん」より――




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