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夜の灯火  作者: 隠居 彼方
第7楽章
76/135

薔薇 0



親愛なる、テアへ――



前略


そちらでもまたひどい雪になったと聞きましたが、風邪など引いてはおりませんか。

こちらは皆と音を合わせるより何より、降雪のために次の公演場所へ向かうのに苦労する日々です。


後期でも彼とパートナーを組むことにしたそうですね。

彼はとてもしっかりした青年だし、君と合うのだろう。

学院祭でもそう感じたし、年末のコンサートで会った時もそう感じました。

だが……いや、だからその内彼とは少し話をしたいと思っています。ああ、君が心配する類の話ではないから、ここは気にしなくて大丈夫。

それより、君達のパートナー関係について、"調停人"が関わっているという噂があると聞きました。

それで君が不利益を被っていないか、私はそれが心配です。

何かあれば、私でももちろんいいし、誰かに相談して、一人で無理しないように。


それから、前期試験首席、おめでとう。よく頑張ったね。

君の一生懸命なところが目に浮かぶようで、とても誇らしかったです。

後期もその調子で頑張ってください。

でも一番大事なのは、君が充実した楽しい日々を送ってくれることだと思っていますので、あまり根を詰め過ぎないように。

何であれ、私はずっと君のことを応援しています。


草々



追伸

コンクールの件ですが、了解しました。

気にせず、参加の方向で練習を頑張って欲しい。

近々都合をつけて、会いにいきます。



君だけの「あしながおじさん」より――




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