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お父さんの冒険記  作者: 世界を愛するおにぎり
8/8

第7話 やわらかさとブラック企業

ノリと勢いの第7話




――――――――――んっ?





――――――――――ここは??






気づくといつの間にかベッドの上で寝ていた。


側には・・・・アマンダ姉さん???

なぜ?


というのは、野暮だろう。。。



ふっ、、、ついに俺も一山超えてしまったか・・・。

これが大人になるということか。



アマンダ姉さんもといアマ姉

「きづいた?長い間気絶していたみたいだから、、、心配だったんだよ?」


アマ姉が近くで看病していたみたいだった・・・。

(ふっ、、これだから童貞は・・・)


という妄想にふけっていた俺は周りから見ればボーっとしているように見えたのであろう。

すぐに答えなかった。


アマ姉「ジョン??大丈夫なの?頭おかしくなっちゃった?ただでさえおかしいのに・・・」


ジョン「あっ、いえいえお気になさらず。ただただ、妄想にふけっていただけです。」


ジョンは慌てて否定した??

んっ?

なんか違和感が・・・


アマ姉「んんっ?そんなキャラだったっけ?なんか記憶違いでもあったの?本当に大丈夫?」

そう言って、アマ姉は前髪を上げ、おでこを近づけてきた!?!?


そして、蛇に睨まれたように身体が硬直してしまった俺は、ただその場で固まっていた・・・。


吸い込まれるようにジョンのおでことアマ姉のおでこが交差する!!

あぁ―――――――お母さん、ありがとう。僕わー産まれてきて良かったです・・・。


アマ姉「んーーー。熱はないようね?それなら、単純に記憶違いかな??」

そういって、幸せのひとときはすぐに終わってしまった。


ジョンもとい真人

「あっ、はいっ。アマ姉のおでこ最高でした!」


あの、妖艶な感じと優しさのひだまりみたいな・・・あれっ?おれ何言ってんだろう。。

とりあえず、とても幸せな気持ちになれました。

ありがとう。ジョン。君の有志は忘れない。


アマ姉「ジョン?―――――――――もしかして、ジョンの別人格?あの、()にたまに出てた。」


真人「あっ、きっと()()ですね!あの昔出てたやつーーー」

昔に出てた?はて?それは一体、なんのことだろうか??


アマ姉はそっか、そっかぁ〜というと何やら優しい瞳でこちらを見てくるではないか・・・。

それは、いつもの優しい感じとは違って・・・どちらかというと可哀想な人に向けての瞳では??


おいっ!ジョン!お前は何をしたんだ!!

どうやったらあんな瞳で見守られる状態にできるんだ?

そういえば、いつも受け答えしていたジョンは?どこに行ったのだろう・・・


アマ姉「でも、なんか昔と違うね?昔はよく”俺の封印されし右上がぁーーー”とか”俺のことはおいて先にいけ!くっ、右目がうずく・・・”とか言って眼帯つけたり、包帯巻いたりしていたけど、今回はなんというかいつもよりコミュ力上がった感じ??」


おいおいっ!それもろに厨二病じゃん!

そして、それを暴露しないであげて・・・

そういうのって、結構業が深いことだったりするから・・・。


そして、今の俺の評価・・・”コミュ力上がった感じ”か―――――

なんかちょっと受け入れられてない自分がいる・・・。

だってさ、ジョンよりもちょっとコミュ力高いだけってなんか“残念な人”みたいな言い方じゃん。


まぁ、ジョンは真面目な割にちょっと残念な部分があるけれども―――って、おい!!ジョンやめろ!!俺の身体??を勝手に動かすんじゃねぇー!


俺の意志とは裏腹に、俺?の手が勝手に動く!?

そして、俺の両手はゆっくり上がったかと思うとおもむろにアマ姉の双丘をつかんだ!!


アマ姉「ちょっと!!」


アマ姉は右手を振りかぶった。

そして俺の?左頬に強烈な一撃が・・・

でも、大変に感服致しました。


先ほどのゴブリンより強烈な一撃を食らった俺ことジョンは再び安らかな眠りについた。


アマ姉「ったく!人が心配してあげたのに・・・。別人格のジョンは、コミュ力高めのエロさ100倍ね!!」


そういってアマ姉が去っていくのを感じた。

静かな部屋に残ったものは、変態呼ばわりされたジョンと、両手に残る柔らかな感触であった――――。




「あっ―――――!!やっちまった――――――!!」


柔らかいベッドの上で飛び起きた俺はそうそうに後悔した。


「くそっ!アマ姉を怒らせてしまった・・・・。俺はなんて奴なんだ・・・。」


アマ姉の柔らかな――――やめておこう。ようは逆鱗に触れてしまったのだ。。。

しかし、さっきの身体が勝手に動いた現象いったいなんであるのだろうか?

いつもであればただ思うことはあっても、実際に身体を動かしたり、言葉を発したり―――あれっ?そういえば・・・今も?


俺は自分の腕を上げたり、下ろしたりしてみる。

うん。確かに俺が動かせているみたいだ。

しかし、そうなるとジョンの魂?はどこへ行ってしまったのであろうか?

普通に考えれば、身体一つに魂は一つ。だが、なぜだか、俺とジョンは共存することができているのだ。

それが、今までの状況である。


しかし、今はジョンに俺が憑依している状態ではなく完璧にジョンの身体を乗っ取っている状況である。

これは一体どういうことなのであろうか?


あっ!そういえばアレがあったな。


『プロフィール』

〇プロフィール

名前:神代 真人(憑依中:ジョン)

状態:魅了(キャシー)

レベル:7(えぇっ)

体力:ゴミ

力 :アリ

防御:ミジンコ

精神:ガラス

運 :―


ほうほう。

どうやら、俺が憑依している状態ではなく、“ジョン”が憑依している状態である・・・と。

そうなると、これまでの俺とは立場が逆転しているわけだ。

さっきの身体が動いたのは――――もしや!ジョン!!きさまの仕業か!!!『プロフィール』


おのれ~!覚えとけよ!

次会ったら懲らしめてやる!!ってこの身体がジョンなのか?

ならば、この身体に・・・・・・


やると俺も痛いのか。。。

なら、今回はこの程度にしておいてやろう。


それにしても、このコメントする人。なかなかに煽ってくるじゃないか?

ゴミやらアリやらミジンコやら・・・まぁ、置いておこう。

最後の“運”だよ。

もはや”コメントなし”。みたいな表記しやがって・・・。

誰だか知らんが、いつか絶対見返してやるからな!!




まぁ、気持ちも整理ついたし、さっきの戦闘について反省しておかないとな。

①相手の強さについて。

これは、全然問題ない。

問題あるとすれば数。数が多くなければ一体ずつ処理していけば問題なさそうだ。


②会心・超改心について

これは、相手の弱点を突いた時に発揮するんだとよくわかった。

特に、超会心!これはやる分には圧倒的にアドバンテージできて最高だけど、やられるのはちょっとヤバいね。

立ち回り方に気を付ける必要があると感じたね。


この二つを押さえておけば、案外あっさり勝てるのではないかな?

よしっ!気合入れて勝つぞ!


俺は誰の部屋だかよくわからないけどすごくきれいにしてあり、物がほとんど置いてない部屋を出た。


どうやら、どこかの大きな家みたいだ。

部屋から廊下に出ると部屋が4つほど並んで下へ向かう階段が見えた。

ということは、今いる場所は2階だということであろう。

俺がいた部屋はどうやらその中でも一番奥の部屋だったようだ。

とりあえず、1階へ向かってみることにした。


1階へ到着した瞬間――――何やら金縛りにあった。


―――もしや!敵っ!?―――



と思ったら、膨れた顔でこっちを見ているアマ姉がいた。

(やばいな、、、これは謝りに行かないといけないよね?)


ジョンの仕業とはいえ、俺がやったことだ。ここは紳士的にも謝るべきであろう。

んっ?



俺の身体は、俺の意志ではやはり動かない。

しかし、俺が向かいたい方向(アマ姉がいる窓口)へと移動してくれているみたいだ。

窓口につき、目の前に来たアマ姉はやはり怒っている・・・


アマ姉「目が覚めたようですね。今後は無茶をしないように!」



んっ?んんっ?


そして俺?ジョン?の身体は勝手にこの建物の出口へと向かって行った。



あれっ?どういうこと?

もっと怒っていると思ったけど・・・

それに、ジョンだとしても謝るよね?一体どんな状況なんだ??




そうだ!!こんな時は、『プロフィール』

〇プロフィール

名前:プレイヤー(憑依中:ジョン・神代 真人)

状態:魅了(キャシー)

レベル:7(えぇっ)

体力:ゴミ

力 :アリ

防御:ミジンコ

精神:ガラス

運 :―



はいっ??

いつの間にか、第3の勢力だと!?

俺らの身体はついに乗っ取られてしまったのか!?

〈いや、お前の身体じゃないだろ?〉


えっ?今のは一体・・・。


〈やっとか、いっつもお前ばかり騒いでいてうるさかったんだよ!〉


お前は一体誰だ!!プレイヤーか?


〈そんな訳あるか!俺は“ジョン”。身体の本当の持ち主だ〉


はぁー?ジョン?そんな訳ないじゃん。ジョンはもっとおどおどしてて頼りにならなさそうな奴だからな。

お前みたいに、ガツガツしてるタイプとは違うんだよ!


〈はいはい、あーうるさいうるさい。俺はジョンだ。そこは変わりねぇ。それにいつものは演技だよ、()()!んなこともわからねぇ奴に身体を操られてるなんて、はぁー。〉


くそっ、なんか言いたいことを言ってきやがるな。

だったら、さっきお前が勝手に身体動かしてアマ姉の・・・を触りにいった件についてはどう説明してくれるんだ?


〈でも、やっこかっただろ?〉


んっ、まぁ。


〈なら、よくね?ふわぁーーー。ねみぃからあと任せた。〉


あー、うん。そっか・・・とはいかねぇよ?


おいっ!ジョン!おいこらっ!てめっ!!寝んじゃねぇ!!





あー、くそ!本当に寝やがった・・・。

ジョンに聞きたいことがたくさんあったのに。


それにしてもこの“プレイヤー”とやらは、さっきどこへ向かっている?

いったんビンが立てかけてある看板、例のお歳を召したボーイッシュな髪型のお姉さまがいらっしゃる道具屋みたいなところに入った。

そして、前回はツボを割りまくっていたが今回はしっかりと買えるだけの低級ポーション×20個を買い、外へでた。


あっ、ツボは全部破壊していきました。

低級ポーションを買ったことでにっこり笑顔のお婆さん・・・もといボーイッシュ姉さまの眉間に皺が寄っていたのは見なかったことにしよう。


そして、今現在森にいる。

ということは??


つまるところそういうことである。


―――ギョギョギャ―――


あれ?前回は1時間で低級ポーション×5個

ということは・・・4時間!?



俺は無限に続くサバイバルを始めた。


もちろん、残業手当・日当・危険手当はすべてなしである。。。


oh、ブラック・・・




また一週間くらいあとかと・・・

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