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お父さんの冒険記  作者: 世界を愛するおにぎり
7/8

第6話 会心の一撃

ちょっと筆がすすんだので、、、


やはり、お前が最初の(あいて)か―――


濃い緑色の身体、図体は個体差があるのだろう。

どうやら50cmぐらいの大きさに見える。

色に目をつぶれば、ほんとに小さな人間を相手にしている気分になる。

尖った牙と、小さな角も生えてはいるが……



―――ギョギョギャ―――


「戦いだ―――」


(うん、戦いですね!)


『ゴブリン level.3』


あれ?ジョンよりレベル高くね?


●ゴブリンの攻撃 

"振りかざした拳"―――"5ダメージ"


ちょっ、おいっ、痛いんですけど!!


●ジョンの攻撃 

"木の棒スイング"―――"6ダメージ"


――――――いっつ!木の棒でもいてぇ。でも派手に飛んだな……

なのにダメージあんま入ってないのな。


●ゴブリンの攻撃 

"突撃拳"―――"ミス"


あっぶねぇー、思っきし突っ込んで来おったわ!

避けれて助かったわ。

たまにジョンの身体に干渉できるのが救いだな……。


●ジョンの攻撃

"木の棒打撃"―――"7ダメージ"


『ゴブリンを倒した。ジョンのレベルが上がった。』




はぁ、、どうやら戦闘は終わったみたいだ……。

いきなり、結構ハードだったな。

なんなら、死にそうな気配までしたんだけど。


ゴブリンって強いのな。


そう思っていたら、ジョンはカバンをゴソゴソし始めた。


おいおい!いきなりポーション使うのか?

早くない?やばくない?


ジョンの手には――――『冒険者の服』



あっ!!!それじゃん!

おれ今パジャマじゃん!

紙装甲だったわ!



そういえば、ダメージとかなんか表示出てたな。

もしかして、プロパティ的ななにかがあるのか?


"プロパティ"


しーん………


なに、これ恥ず。

いや、まぁ、実際に身体動かして叫んでるわけじゃないんで、誰かに見られてる訳ではないんですけど…ええまぁ。



玉ねぎ、人参、ほうれん草。

はい、中和。


野菜苦手なんよね。

あの人参生でボリボリ噛るのとか信じられないわ。

根っこだぜ?栄養価?肉さえあれば大丈夫!


気を取り直して、それならば!


"ステータス"


しーん…


ええっ!王道はここらへんじゃない?

じゃあ、なんなん?

身体特性?体調確認?"プロフィール"?



『プロフィール』

名前:ジョン(憑依中:神代 真人)

状態:魅了キャシー

レベル:3(ぷっ)

体力:底辺

力 :この程度

防御:雑魚

精神:未熟

運 :絶望的



えぇーっ!"プロフィール"かい!


あっ、閉じた。

てか、なんなんこの表記。

あっ、"プロフィール"


このちょっとでも"プロフィール"て思ったら出てきたりなくなったりして結構面倒だな。


あっ、"プロフィール"

もう、毎回勝手に消える仕様はやめてほしい。



まあ、それは100歩譲ったとしてこの表記はいかがなものかな?

普通はさ、


攻撃力 10

守備力 8

速さ  9

生命力 11

魔力  6


みたいなさ、表記じゃない?


それなのに


『プロフィール』

名前:ジョン(憑依中:神代 真人)


まぁ、これは良いとしよう・・・。



状態:魅了キャシー


確かにこれに関しては認めてしまっている俺がいる。。。

だが、この状態異常を治すの無理じゃね?

って思ってしまったんだ。

魅了が良いことなのか聞かれたら、よくわからないとしか言えないけど・・・。

逆に、誰かを一途に愛すことができているって考えでいくと、、、逆にありなのか?

誰かをここまで愛したことのない俺には、まだその領域がわからない。。。



レベル:3(ぷっ)

体力:底辺

力 :この程度

防御:雑魚

精神:未熟

運 :絶望的


おいっ!

ちょっと待て。

なんだこれは、馬鹿にしてるのか!

表記の言葉については、まあ納得してないけども納得はするわ。。。

でも、レベル3に対して、”ぷっ”ってなんやねん。

みんな通る道やん。喧嘩売ってるのか?買ってやろうではないか!

あ、レベル3でした。さーせん、、、


まぁ、どのみちレベルは上げなきゃならんのか――――――


俺は、馬鹿にされないためにもレベルを上げることを心に誓った。





―――ギョギョギャ―――


「戦いだ―――」


(ふふふっ、我が(ぼう)の錆にしてくれる!!)


『ゴブリン level.3』


(はははっ、雑魚(同レベル)め!!!)



●ゴブリンの攻撃 

"突進"―――"1ダメージ"


おっ、おもっ。あれ?でも痛くはない??

ふははっ、反撃だーーーー!!!


●ジョンの攻撃 

"フルスイング"―――"7ダメージ"


――――――うっつ、、、俺の力を見たか!このやろう!!


●ゴブリンの攻撃 

"全力の拳"―――"3ダメージ"


おっ、お主もなかなかやるのう…………

だが、ここまでだ―――――――



●ジョンの攻撃

"ホームランバッティング"―――"『会心』12ダメージ"


『ゴブリンを倒した。ジョンはまた一つ成長した。』



おらー!!みたか!!

俺にかかればこんなもんよ。

なんか、ちょいちょい気になるルビ振りとか、言葉とかあるけど今の俺には関係ねぇ!

この森のゴブリン共を()()してやる―――――



―――ギョギョギャ―――


おうっ、待ってろ。

すぐ行く!








――――――そして、いま、おれは、ごぶりん、かこまれてる――――――――


駆逐??

なんのことかな?

駆逐されるのは俺のほうだったようだ・・・。


最初は良かったんだよ?

ゴブリンもどんどんやってきて倒して、レベルも上がって・・・。

たまにポーションを飲んで、また戦って・・・。


でもさ、休憩ないの??

かれこれもう、1時間はゆうに越してると思うんだけど・・・

ごぶりん?

なにそれ?くえんの?

もう、ゴブリンとか見たくないんだけど。。。。


俺が見たいのは―――――アマンダ姉さん(キャシーの笑顔)って、ちゃうわい!!

なんでルビがそんなお仕事し始めた!!もしかして、ジョンの陰謀か!?

おのれジョン。俺が憑依していることはスルーしてくるくせにアマンダさんとの仲には割り込むっていうのか!!


――――そして、物理攻撃を仕掛けてくるゴブリン


『ゴブリン1 level.3』

『ゴブリン2 level.4』


●ゴブリン1の攻撃 

"ただの無能と化した怪物の一撃"―――"1ダメージ"


なんか表現やばくねぇ?


●ゴブリン2の攻撃 

"烏合ゴブリンの一撃"―――"1ダメージ"


いや、”烏合の”とか言ってるし!


●ジョンの攻撃 

"へばってきてて、もう力はいらないよアピールする雑魚部員その1"―――"5ダメージ"


―――はっ?ち、ちち、ちがうから!これは、、、その調子悪いだけだし?

別に1時間休憩無しで疲れたとか、そんなわけではないしー


●ゴブリン1の攻撃 

"長いため息 はぁ。。。"―――"2ダメージ"

『そして、心に5ダメージ』

●ゴブリン2の攻撃 

"長いため息 はぁ。。。"―――"2ダメージ"

『そして、心に5ダメージ』


いやいや、なんなん?

心にダメージとかないから?

なんだったら鋼のハートだから?


くぅぅ、おのれ!!首洗ってまってろ!!!


●ジョンの攻撃

"核心を突かれて、なんか怒り出したバカの渾身の一撃"―――"『超会心』33ダメージ"


『ゴブリン2を倒した。』


えっ?なんかすげぇ馬鹿にされたものの、超会心とか謎ワード出てきた。

そして、ダメージもまさかのびっくりダメージ・・・。

最初にだせよ俺・・・。


●ゴブリン1の攻撃 

"そんな油断しきった貴方に目覚めの一発を・・・『金的』"―――"『超会心』200ダメージ"


「おうふっ!!!!」CV:ジョン


『そして、目覚めた貴方は再び安らかな眠りへ―――――』



ジョンと俺の目の前は真っ暗になった・・・・


次回も1週間後くらいです。

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