観念豪雨警報
恒常前夜
手間暇掛けて
血を吸う倫理で
眉間に針を突き立てる
爪が黒くシャイニング
手製の救済を謝絶
深淵にとどまる碇
死線御馴染み土俵際、
聴き慣れた金切り声
目隠しされて何も見えない
覇道を行くのはやはり魔と美
肉薄する四隣に食らう
ユートピア もはや
記号論怪文と謳われた日々
売文風情が無限増殖という
魔闘軽視の理由を知ったのだから
右脳試作箱庭で常に
王子と正論と合理性が圧死
重低音がフロント
次々ポピュラリティを踏み割る
たった5人の脳裏に焼き付く
一生払拭できないアナザーのように
我が詩想は英訳和訳、解釈も不可能
肝入り依頼をbanして五線
肝入り依頼をbanして五線
心地良さから左右対称、無難さから
距離を取れ 平仮名と正義を疑え
幾億年間涙腺を震撼させ得る
不要深淵の祈り
外が月並みである限り
僕は君を裏切り続ける
日の目みることのない
浮力を忘れた濁流の如く
業ごと飲まれてしまう この観念の雨
衣食住があるのなら
脈絡無い辻褄、太鼓の嵐で
イデアレイン 世知辛い軋轢三々五々
感服させたい菌との攻防を
熱いシャワーを浴びながら観戦だ
雨粒、人の子助詞消し
体言止め冥利半透明
投棄限界クリスタルクリアとは
認識限界、か弱き陽動自己顕示欲
360日雨が降り続く箱庭においては
雨足の有無ではなく
思念属質の識別が必須
「湿度と不快指数を高い数値で維持されよ」
万が一摩利支天に気付かれたら
全てが好転し
鬱屈とした脳波を
尽く浄化されてしまう
悪辣な倅は樹脂でなく真鍮
黒柿孔雀木のような奇跡
乱痴気陽光を隈なく潤す
観念蒸気にて黄泉とを繋ぐ
ネガティブ虹をご覧