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アームテンタクラー


 会議でウォーパークⅩの説明は終わり、質疑応答の時間になる。俺は真っ先に手を挙げる。

「はい、トップランカーの飯田スカイさん、どうぞ」

『虫について詳しく教えてくれ。虫は人口縮小計画じゃないのか?』周りはザワザワしてる。

「GL日本統括委員長の鬼頭です。飯田さん、人口縮小って言うよりは富の再分配です。ターゲットは目安150年以上の寿命を持っているセレブから数パーセントを搾取するシステムですよ」

『なるほど』怪しい……怪しすぎる!

「ご理解いただけましたかな?」

『あっ、うん』俺は懐疑的だがこれ以上突っ込んでも答えは返って来ないだろう。

 他の参加者も幾つか質問をしたが、核心を突くものはなかった。

「それでは質疑応答はここで終了となります。トップランカーの皆様には配信前のウォーパークⅩの戦争テーブルで腕試しをして下さい」

 パッと画面が切り替わる。なんだよ、急だな。

「まずはアバターを設定して下さい」ガイダンスが流れる。

 俺はアームテンタクラーというアバターに目が留まる。なんだこれ!? 最高で武器を同時に8個も使えるだと!? 背中から細い金属のアームが6本生えてる。アームの先端は特殊な金属で出来ておりシールドや剣に変化させられる、銃をセットすれば手で持つ感じで撃つことも出来る。よし、これだ。脳への負担はかなりのものになりそうだが、俺の能力ならいける! 寿命の支払いは……トップランカーならタダ! やったぜ。俺はアームテンタクラーを選ぶ。

「次にバイタルを登録します…………登録完了しました」GLと延髄のプラグで繋がってるから一瞬だな。

「それでは、ウォーパークⅩの戦争テーブルに入ります。チュートリアルは実践で覚えて下さい。良い戦いを」

 パッと画面が切り替わり、夜の船着き場に降り立つ。島だな? ステージは選べないのかな? まあ、チュートリアルだから仕方ないか。ウォーパークⅩの戦争テーブルにインしたのは20人……あれ? 皆、同じチームと表示されてる。

「スカイ、聞こえる?」

『その声はオズ? 聞こえてるよ』

「虫として頑張ってね」

『俺が……虫なのか? 俺が人口縮小計画のシステム…………』

「私の知ってる情報によると、人口縮小まで行かないわよ」

『オズは平社員だろ? 知らされてないだけさ』

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