頂上決戦
――数日後、俺は虫を追いつつ、母さんの捜索願、銀行強盗事件の事情聴取、心労で入院してるカケ造じいちゃんのお見舞いしていた。
そして、俺はウォーパーク2最後の戦いに挑む。対戦相手はサトル、一騎討ちだ。
『ワクワクするぜ』
「お互いベストコンディションのようだね、スカイ」
『頂上決戦だな』
「僕は一度スカイに負けてる」
『ジュニアオリンピックなんて6年も前の話だぞ?』
「そうだな。先に2キルした方の勝ちのルールでいいか?」
『ああ、ステージも任せる』
「廃墟群と砂漠のステージにしよう、僕の好きなステージだ」
俺は武器を選ぶ。スナイパーライフル、アサルトライフル2丁、手榴弾。
『これで悔いはない』
「3、2、1、スタート!」
俺はアサルトライフルを持ち、突撃する。サトルも突撃してくるだろう、出会い頭が勝負だ!
敵陣の中腹まで行ったが、出会わない、行き違ったかな? ……スパッ! 殺られた、1ダイ、狙撃されたか。もう後がない。
俺はサトルの行動を考える。突撃してくるか? 俺は自軍陣地で復活し、突撃する。敵陣の端まで行くと、サトルがエリアの端でスナイパーライフルを構えていた、長期戦に持ち込むつもりか。瞬時の反応でこちらに銃口を向けられるが、ダダダダ――。紙一重で俺はアサルトライフルでキルする。これで1対1。
俺はサトル側の陣地の廃墟に隠れ、復活を待つ、心理戦だ。弾切れしないようにリロードをしておく。
俺は偶然、サトルの復活を確認してスナイパーライフルで狙いをつける。サトルは俺側の陣地に突撃した。バーン! 俺はトリガーを引く。ヘッドショットだ。
俺達はフィールドに戻ってくる。「お疲れ、スカイはやっぱり強いね」
『良い試合だったな、お疲れさん』
「ウォーパークⅩになってもよろしくね」
『ああ、新たな戦場でまた会おう』
俺は観客数を見ると、ピークで4000万人が観戦していた。ジュニアオリンピックを超える勢いだ。年俸の出来高にプラスしてくれるといいけど……。ウォーパーク、サイバーエメリッヒと一蓮托生だ。
ピピピ。「スカイさん、お疲れ様です」ボイスチャットが来た。
『サイバーエメリッヒの多田さん、観てた?』
「はい〜! 凄まじい戦いでしたね! 我が社に所属しているユーザーの中で、スカイさんは人気急上昇ですよ」
『一番人気は誰?』
「カニパンさんですよ」
『結局、女性プレーヤーなんだね』トホホ。
「それより、明日の9時半からウォーパークⅩについて会議がありますが、出ます?」




