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ハンデ戦


「3、2、1、スタート!」

 俺はスナイパーライフルで狙撃をする。廃墟群と砂漠のステージ。市街地戦は好きだ。アサルトライフルは使い物にならない、ハンデとしてフルオート射撃が出来なくなっている。

「簡単に殺られるなよ」ガイキチヒロからボイスチャットが来る。

『分かってるが、フルオート射撃が出来ないと分が悪すぎる』

「3人とも、ハンデ戦は配信して間もないから仕方ないけど僕が掴んでる情報によるとプロ側は1ダイで寿命10分を持っていかれるよ!」

『こっちの利点は?』撃ち合い、戦いながらボイスチャットをする。

「分からない!」

 俺は廃墟群の建物に隠れて迷い込んできた敵ユーザーをキルしていく。居場所がバレたな。隣の建物に移動してスナイパーライフルを構える。ノコノコと元居た建物に入っていく敵ユーザーを狙撃する。いつまでも張り付いているかよ。索敵レーダーがあるから簡単に倒せる。パキン! 狙撃された!? ダイとなる。久々のダイ……やったのは“ミルク”というユーザーだ。どこかで聞いたことあるような?

 30分後、試合は終了して俺の戦績結果は3200キル1ダイ、寿命10分をミルクに取られたか。サトルは0ダイ、カニパンも0ダイ、ガイキチヒロは11ダイ。キル数は3人とも3000以下だ。

「皆さん、お疲れ様でした」

「11回もキルされた〜。110分も寿命が取られた〜」

「プロ側にも何らかの手当があるだろう」

『サトル、トップリーグで戦おう』

「待ってくれ、君とはベストコンディションで戦いたい。1日休ましてほしい。ここのところ連戦続きだったから」

『そうか、おれもコンディションを整えとくよ』

「じゃあ、またね」カニパンは落ちた。

『俺も落ちるよ。またな』

 俺はログアウトしてウェアラブル端末の時計を見る。23時……寝るか。明日は実家に行って母さんに晴れてプロゲーマーになった事を報告しよう。

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