トップランカーのそれぞれ
俺はフィッシュバーガーとフライドポテトを食べ、残りは冷蔵庫に入れる。GLにログインすると画面にページが開かれた、またバグか!?
俺は冷静になり、よく読むと【遺族年金の今月分、1ヶ月の寿命を振り込みました】と書かれていた。……父さん。
遺族年金は月に3ヶ月の寿命がウェアラブル端末を介して支給される。母さんが2ヶ月、俺が1ヶ月だ。これは小さいようで大きい。
俺は気を取り直し、ウォーパーク2のエリアに行く。「スゲー! 公式ユーザーだ!」と見知らぬユーザーからボイスチャットが来る。
『そんなに珍しい? 応援よろしくね』
「トップリーグに行くんですか?」
『様子見だな』
俺はトップリーグの観戦をする。対決するのはサトルとカニパンというユーザーだ。サトルはトップリーグに参戦しまくりだな。
水辺のステージだ。屋内で木の板が飛び石になっていて足を踏み外すとダイとなる。照明に照らされる水面が反射してゆらゆらと壁に写る。俺もいずれ、ここで戦うことになるだろう。ジャンプの練習しとかないとな。
「3、2、1、スタート!」
サトルがハンドガンを持ち、板をジャンプしながら突撃する。カニパンは壁に隠れてスナイパーライフルで待ち構える。パーン! バキュン! 相討ち、レベルの高い戦いだ。
そうだ、俺もハンドルネームを考えないとな。一応、立場がある。う〜ん…………何にしようかな〜? 試合を観戦しながら考える。“スカイ”のままでいいか。別にハンドルネームをひねる必要はない。
14分後、カニパンは完全に守りに入ってる。それをサトルは攻めあぐねているようだ。5キル対5キル。サトルが手榴弾を投げる。爆風を避けようとしたカニパンが水面に落ちてダイになる。
結果は6キル対5キル。これがトップリーグ……。俺も試しにやってみるか。
俺はウォーパーク2のトップリーグにエントリーしようとした時、ボイスチャットが来た。「公式ユーザーのスカイさん、人数ハンデ戦に参加してくれませんか?」と、サトルからだ。
『ハンデ戦もプロゲーマーの務めだ、やるよ。本当はトップリーグでサトルさんと戦いたいけど』
「それはまた今度ね」
『ハンデ戦のレギュレーションは?』
「4人対200人ですよ。プロ側は今、僕とカニパンとガイキチヒロの3人だけです。スカイさんがエントリーしてくれれば、スタートできます」
『分かった』俺はハンデ戦にエントリーする。
「カニパンといいます。よろしくね」
『よろしく。ちゃちゃっと片付けちゃおう』




