一般プレーヤーのラストバトル
俺は戸惑った。実行委員会直々に依頼が来るとは……。
『俺は前科があるけど、いいの?』
「もう昔の話ですよね? 新種のバグにも遭われたようですし」
『さっきのテーブルはローリミットだよ?』
「実は少し前から一目置いてたんですよ」
『サイバーエメリッヒ社の者だという証拠を見せてくれ』
「はい、分かりました」
ピコン。メールチャットが来た。【多田です。飯田スカイさん、是非ともうちで働きませんか?】オフィシャルインフォメーションだ。本物だな。
『まさか、スカウトされるとはな』
「それだけ飯田スカイさんが強いんですよ。詰めの話は明日でいいですか?」
『分かった。今はワナワナしちゃってて』スクラッチ当たりに本物のプロゲーマーへの切符……。処理しきれない。もう小さな大会で小銭の賞金集めをしなくていい。
「それでは、明日予定が良ければ、GL中部支社にメールを送って下さい。担当の“柊”が出ますので。では」
柊!? まさかな……。
「スゲー! 流石は伝説の男だ」
「スカイ先輩、おめでとうございます」
『やっと無所属から脱却出来た、アハハ。2人とも、フリーの最後に1対2でやるか。森、テーブルを作ってくれ』
「分かりました〜!」
「スカイ、本気で来いよ?」
『手は抜かない、安心しろ』
森はステージを近未来街にして3人の専用テーブルを作った。
さて、デイビットはどれくらい強くなったかな?
「3、2、1、スタート!」
俺は突撃してスナイパーライフルを構える。しかし、ピンと来た。すぐにハンドガンに持ち替え、デイビットを横からキルする。
森はスナイパーライフルで俺を狙い撃ちするがエキストラキャラにバンバン当ててる。
デイビットに何度も追い詰められるが、ダイまでに至らない。
――30分後、結果は45キル0ダイ。2人ともまだまだだな。
『森、デイビット、またサッカー部の部室に顔出すから。じゃあな』
「お疲れ様でした」
「またな、スカイ」




