未来の教習所
俺は警察署を出て、歩いて自動車教習所へ行く。
フルオートマチック車に乗るのは無免許でいいが、購入するのに運転免許と車庫証明が要る。この際、手動運転の免許も取っておくか。
俺は教習所の受付に行く。人形AIロボットが対応してくれた。
『こんにちは、お客様。自動車免許取得ですね? どのコースを選びますか?』
『そうだな〜、乗用車の手動運転とバイクを頼む』
『了解しました。支払い額は寿命1ヶ月と10日となります』
『高いな』
『うちは徹底した指導をモットーにしておりますから。それと送迎車にて送迎は往復8回まで無料となります』
『どうせ、GLのバーチャルリアリティーで教習するんでしょ?』
『はい。早ければ2時間で取れますよ』
『仕方ない、払うよ』俺は読み取り機に左手をかざし、寿命を支払う。
『ありがとうございます。今から始めますか?』
『ああ、急ぎじゃないが出来るだけ早く欲しい』
『分かりました。ではこのカードをお持ち下さい』ロボットから赤色のプラスチックのカードを渡される。
『これは何?』
『教習所の入場券です。飯田スカイ様、左側にあるM―01の個室にお入り下さい。そこにあるGL筐体は自動車教習専用の物です』
Mはマニュアルのイニシャルだろう。部屋は01から06まである。オートマチックの部屋は01から17もある。殆どの人はオートマチックを選ぶのだろうな。今日は平日で空いていたから良かった。
俺は部屋に入り、GLにログインする。車の勝手は大体分かる。
「それでは、飯田スカイ様。教習を始めます」ガイダンスが流れる。
『いつでもどうぞ』
「まずは基本的な問題を30問出します」
俺は問題に答える。アクセル、ブレーキ、クラッチの位置やらサイドブレーキ、シフトノブの使い方など――そして道路標識やハイウェイの乗り方を習う。
「それでは、次に仮想シティで運転してもらいます。お好きな自動車を選んで下さい」
ズラーッと5000台くらいの車のCGが目の前に並ぶ。
『多いな……。ソートとか出来ないの?』
「メーカー、車種、グレードなどをソート出来ます」
『う〜ん、スカイラインとかある?』俺のスカイという名前の由来はスカイラインにある。カケ造じいちゃんが若い頃にR32スカイラインGTRという車に乗っていたらしい。




