GONZO
俺はウェアラブル端末からチップメモリーを取り出す。それをゴンゾウはパソコンに落とし解析を始める。
『おお! これは!』数分で何かにたどり着いたようだ。流石は“ゴンゾウ”
『白木さん、何か解りました?』
『オッサン、何が書いてある?』俺とジャックは画面を覗きこむ。
『2人とも、落ち着いて聞いてくれ。現在地球に120億人もいる。テラフォーミング計画も頓挫している』
『オッサン、何が言いたいんだ?』
『世界政府はコードネーム“虫”というのを使い人類を減らすつもりだ。そのテストを中部地方でも試したようだ』
『具体的にどんな方法なんですか?』
『そこまでは分からない。しかし、あの飯田カケ造氏が記した物だ。嘘ではなさそうだ』
『どうやって証拠を掴む?』
『現段階では無理だな。雲を掴むようなものだ』
『GLで暴露するか』
『スパムするつもりか? ダメだ。お前が死刑になっちまうよ』
『虫はいつ動き出すんですか?』
『近いうちだろうな』
『いつ頃?』
『明日かもしれねえし、5年先10年先かもしれねえ』
『ハッキリしろよ!』
『中部地方でも試したみたいだが、特段に変わった事件はなかった。まだ開発段階なんだろう。急ぐ事はねえさ』
『白木さん、一応、コピーを録っておいて下さい』
『はいよ』ゴンゾウはパソコンを操作してからチップメモリーを抜く。
『ゴンゾウ、俺に出来る事はないか?』俺はウェアラブル端末にチップメモリーを入れる。
『今のところはな。…………薬、薬。タンドスピロン飲まなきゃ』ゴンゾウはポケットから薬を取り出し、水なしで飲む。
『白木さん、大丈夫ですか?』
『大丈夫だ。20分もすれば、スーッとなる』
『じゃあ、俺は帰るね』
『パトカーで送ろうか?』
『いや、いい。寄る所があるから』




