表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/161

世界政府転覆


 警察の実況検分は終わった。もう朝だ。ゆうこはパーツ交換をして帰ってきた。お巡りさんが言うには、カミユは“圏外”に逃げたとの事。圏外とは放射線汚染された、元原子力発電所の近くだ。中部にある圏外は浜岡だ。静岡県の半分が立ち入り禁止となっている。

 俺は午前中寝て、昼に中部警察署にタクシーで行く。100メートル、寿命2分だ。

『お客さん、セレブですね〜、お仕事は?』

『俺はフリーのプロゲーマーだよ。運ちゃんはこの仕事して何年?』テキトーに世間話をする。コイツまで鉄砲玉になられたら、堪ったもんじゃない。

『相当強いんですね〜。私は20年くらいこの仕事をやってますけどね。お客さんみたいに“3桁”のセレブは年に1回乗るかどうかですよ』

『それは良かったね』

 赤信号でタクシーが停まった時に『ほら』と運ちゃんが手のひらを見せてきた。

『寿命22年!? 儲けてるな〜』

『GLで増やしたんですよ』

『プロのギャンブラーか。凄いな。……近くだ、ここで下ろしてくれ』

『毎度。寿命45分のお支払です』

 左手を読み取り機にかざし、ピッと支払う。

『じゃあな』

『お客さん、警察署の駐車場で待ってましょうか?』

『いや、いい。いつ帰られるか判らないから』

 俺は歩いて数十秒で警察署に着く。ジャックが入口で待っていた。

『よう、ジャック』

『スカイ、昨日は大変だったね。無事か?』

『怪我はない。ロボットは刺されちゃったけどね』

『そうか。では早速、備品室に行こう。チップメモリーを見せてくれ』

『分かった』

 俺達は警察署地下の備品室へ行く。

 備品室のデスクに1人の男が椅子にもたれて寝ていた。

『ゴンゾウさん! ゴンゾウさん! 昨日言ってた世界政府転覆の時間ですよ』ジャックが揺すり起こす。

『…………あっ? もう昼飯の時間か?』顔に乗せてた雑誌が落ちる。

『ジャック、この人は大丈夫か?』俺は心配になった。

『大丈夫だよ、多分。……白木さん、例のチップメモリーですよ』

『んあ!? 世界政府転覆は私の責務であります』ゴンゾウはフラッと立ち上がり、敬礼をする。明後日の方向に。二日酔いかな?

『本当に大丈夫かよ!?』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ