強盗犯を秒殺
その日はジャックに相談していた。チップメモリーについて。ジャックは信用できると俺の勘が言っている。
そして夜、明日は警察署に行き、ジャックとゴンゾウにチップメモリーの解析を手伝ってもらう事になった。2人は警部補なのに組織の在り方に疑問を持ってるようだ。
深夜、ウォーパーク2を2時間ほどプレーして、ベッドで寝る。
――午前2時半頃。『……スカイ様……』
『ゆうこ、センサーに反応があったか?』
『はい、スカイ様もお気付きのようですね』
『朝に来た訪問販売員かな?』
『可能性はあります』
『寿命を見られたからな。徒手格闘で倒す』
『防犯カメラには3体の影が見えました』
『武器は?』
『1体が鉄パイプを持ってます』
『厄介だな。俺が2体をやる。行くぞ』掛け布団からゆっくり出る。
『はい……!』
俺達は寝室からリビングへ飛び出す。俺は一番近くの1体の背中に膝を入れる。『グアッ!』と悲鳴を上げ倒れた。俺は鉄パイプを拾い上げ、バキッ! 奥に居たもう1体に向かって鉄パイプを投げる。顔面にクリーンヒットだ。
『ゆうこ、そっちはどうだ?』
バチッ、バチッ。『なっ、なんとか捕まえました』ゆうこの腹に刃物が刺さっていた。
『今、警察を呼ぶ』ゆうこは刃物が刺さったまま、1人の強盗犯を両腕で締め上げる。『痛い痛い、ごめんなさい』
俺が倒した強盗犯は気絶してるようだ。まあ、死んでても凶悪犯は現行犯に限り人権剥奪だから、過剰防衛でも罪にならない。問題はゆうこだ。早く警察を呼ばなくては!
――俺はウェアラブル端末で警察とドックのクルーを呼んだ。
犯人はやはり、朝に来た訪問販売員とその仲間だった。ゆうこはすぐにドックへ運ばれた。警察による実況検分が行われる。
『飯田さんは警察のお世話になるのに慣れちゃってますね』
『アハハ、そりゃないぜ、お巡りさん。12歳の時にやった事以外、過失すらないよ』
『そうですか。それだけの“資産”を持ってると危ないですよ。今後も注意して下さいね。犯人達は終身刑が妥当ですから』
『事実上の死刑か。そういや、3年前に捕まったカミユは生きてるかい?』
『それが…………』
『どうした、お巡りさん?』
『公表はされてませんが、実はカミユは脱獄しました』
『何!? 嘘だろ?』




