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未来の訪問販売


 俺はカケ造じいちゃんの車で自動運転で自宅に帰る。ピピピ。俺のウェアラブル端末にメールが来た。カケ造じいちゃんからだ。

【スカイは18歳になったんだから車の免許を取るといい。おやすみ】

――次の日の朝、俺はチップメモリーを解析する。カケ造じいちゃんは政府の汚職と言っていたが一市民がどうこうできる問題じゃない。GLにログインして暴露するか? いや、ダメだ。揉み消されるだけだ。

 ピンポーン。アパートのインターホンが鳴る。誰だ、こんな時に!

 俺は防犯モニターを見るとスーツを着た男が立っていた。

『どちら様?』

「おはようございます。わたくし“緑の希望”の者ですが。ちょっとお話がありまして」

 ゆうこはメンテナンス中で居ない。居座られても困るし、仕方ない。宗教の勧誘だったらボコボコにしてやろう。

『今、開ける』俺はドアを開けて様子を伺う。

 男は玄関まで入ってきて『良かったら、うちの商品を買っていただけませんか?』と言って1枚のパンフレットを見せてきた。

『今時、訪問販売か。珍しいな』

『うちの商品の特徴はなんと言っても鉄分青汁です』

『あっ、わりぃ。血液検査で鉄分多めなんだよ』

『えっ? なら、うちの商品が良いですよ』なんだ、コイツ……話が噛み合わない。

『だから、鉄分多めなんだってば。貧血じゃないから。自分でその商品を飲んだことある?』

『いや、あの〜、飲んだことありません。何か問題でも?』コイツ、基礎がなってないな。

『帰ってくれ』

『では、手相を見せて下さい』男は俺の左手のひらを掴み無理矢理に見ようとする。俺は急いで左手を引っ込める。

『何すんだ!』

『100年以上の寿命をお持ちのようで。セレブですね〜。良かったら、うちの会社に投資しませんか?』

『勝手に見るなよ! 帰れ!』

『はいはい、分かりましたよ』何、逆ギレしてんだ、コイツ。

 男は帰っていった。全く迷惑な奴だ。入れ違いでゆうこが帰ってきた。ピピ。

『ゆうこ、今の男を顔認証した?』

『はい、緑の希望という健康食品会社の社員です。何か買われました?』

『無駄遣いはしてないよ』

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