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キック


 俺は自動運転のパトカーで自宅に帰り、家に着く。パトカーは自動運転で戻って行った。

 インターホンを押すと、ゆうこが出た。『スカイ様、御勤め御苦労さんです』

『極道じゃないんだから、アハハ』

『今、開けますね』

 AIのジョークでも心が安らぐ。キーはベーシックにされただろうから再登録しないとな。

 ガチャっとドアが開き、ゆうこが出迎えてくれた。

『母さんは?』

『学校に呼び出されてます』

『そっか……ゆうこ、どう思う? アウトかな?』

『スカイ様、学校が全てではありませんよ。中高一貫校とは言え義務教育は終わってますし。スカイ様はプロゲーマーで食べていけますよ』ゆうこははにかんでるようだ。

『そうだな、そうだと良いけど…………あっ! でもまた、サイバー攻撃されたらマトモに戦えんな。試しにウォーパーク2をプレーしてみよう』俺は自分の部屋に行く。

 俺のGL筐体は押収されてない。良かった。早速、GLにログインする。画面にページは送り付けられてないし、誤作動もない。これも良かった。

 俺はハイリミットのテーブルに入る。すると、【キックされました】と画面に出る。

 テーブル主の【かんちゃん】というユーザーにボイスチャットをする。『何でキックする? 負けるのが怖いか?』

「雑魚は入らないで下さい」

『俺が雑魚だと!?』

「だって戦績が真っ白ですよ。素人が入っていいテーブルじゃない。ローリミットへ行って下さい」そういえば、俺は捕まってウィルス除去された事によりベーシックになってる。しかし、実力はある。

 俺は仕方なく、ローリミットのテーブルに入る。200人対200人の総力戦。砂漠と廃墟のステージだ。

「3、2、1、スタート!」

 俺は突撃してアサルトライフルで片っ端からキルしていく。今のところ邪魔は入らない。

――30分後、2200キル0ダイの戦績で試合を終えた。

 俺はハイリミットのテーブルに入る。また、かんちゃんってユーザーのテーブルだ。

「ユーザーネーム、スカイさん。また、来たのか」

『キックする前に戦績を見ろ。1試合で2200キル0ダイだ。分かるだろ?』

「ああ。さっきは済まなかったね。ローリミットでもその戦績ならプロレベルだな」

『じゃあ、入れてくれ。良いよな?』

「ダメだ。君はチート歴がある。僕はクリーンなユーザーしか受け付けない」

【キックされました】と画面に出る。

『別にいいさ、自分でテーブルを作るから』この野郎、ビビってるな?

「残念だね、前科があるユーザーはテーブルを作れないよ」

 そういや、俺は自分でテーブルを作った事がないな。自分で作らなくても困らなかった。

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